記事監修医師
川崎たにぐち皮膚科、院長
初夏や夏に海やレジャー施設に出かけると、思いがけずひどい日焼けをすることもありますよね。日焼けや肌が痛くて辛いとき、対策としてできることはあるのでしょうか?
今回はひどい日焼けへの対処法について、市販薬を使って処置する場合の選び方のポイントや、薬を使う前にとるべき対策などをご紹介します。
重度の日焼けでは、皮膚に軽い火傷が起こっている状態なので、炎症を抑える成分が入った市販薬を使えばある程度治療することができます。
以下に、日焼けによって皮膚が炎症を起こしているときに使える市販薬を症状の程度別にご紹介しますので、参考にしてください。
ここからは、ひどい日焼けによる肌の痛みやかゆみ・湿疹に効果的な市販薬を5種類、具体例を挙げながらご紹介します。
上記に挙げた日焼けに効く市販薬は、あくまでも一例です。
実際に市販薬を購入するときは、ドラッグストアまたは薬局の薬剤師・登録販売士などに相談したうえで、一緒に選んでもらいましょう。
薬を使う前の「日焼けし過ぎた!」という段階で、すぐに行えるアフターケアがあります。
以下に、日焼けで薬を使う前に必ず行うべき日焼けのアフターケア3箇条をご紹介しますので、覚えておいて薬を使う前に実践しましょう。
ひどい日焼けは肌に軽いやけどを起こしている状態なので、まずは赤くなっている部分を良く冷やし、ほてりをとって炎症を落ち着かせてください。冷たい水を浴びる、保冷のジェルシートや濡れタオルを当てて赤み・ほてりが治まるまで冷やすことで、ヒリヒリとした痛みも緩和されます。
また、日焼けした肌は乾燥していて、乾燥が痛みやかゆみの原因になっていることも多いので、普段使っている化粧水や乳液・ワセリンをこまめに塗って保湿するのも効果的です。
日焼けして肌がほてった状態のときは、肌から水分が蒸発しやすくなるので、全身が水分不足となり脱水症状を起こしやすくなります。倦怠感や疲労感があるときは特に危険ですので、常温の水やスポーツドリンクをこまめに飲んで、積極的に水分補給してください。
日焼けを黒く色素沈着させないために、日焼け直後から食事やサプリメントでビタミンCを摂取しておくのもおすすめです。
また、日焼けが落ち着いてからなら、ビタミンC誘導体が入った化粧水や美容液を使って、身体の外側からビタミンを取り入れてケアするのも良いでしょう。
なお、ここまでに紹介したアフターケアや市販薬を使ったセルフケアで日焼けの赤み、痛み、かゆみがまったく良くならないときは、医師による診断と治療が必要です。必ず皮膚科の病院を受診して、専門科から適切な手当てを受けてください。
うっかり日焼けし過ぎてしまったときは、直後の保冷や保湿・水分補給などの他に、市販薬による対処法もあります。ドラッグストアや薬局に行けば、保湿や抗炎症作用のある塗り薬や、メラニンの生成を抑制する飲み薬など、日焼けに効果的な市販薬が購入可能です。
なお、適切なアフターケアを行ってもひどい日焼けによる症状が治まらない場合は治療が必要ですので、できるだけ早く皮膚科の病院に行ってくださいね。
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