ひどい日焼けに市販の薬は効果ある?薬を使う前にやるといいことは?

2018/9/20

谷口 隆志 先生

記事監修医師

川崎たにぐち皮膚科、院長

谷口 隆志 先生

初夏や夏に海やレジャー施設に出かけると、思いがけずひどい日焼けをすることもありますよね。日焼けや肌が痛くて辛いとき、対策としてできることはあるのでしょうか?
今回はひどい日焼けへの対処法について、市販薬を使って処置する場合の選び方のポイントや、薬を使う前にとるべき対策などをご紹介します。

ひどい日焼けをしたとき、市販薬は使える?

重度の日焼けでは、皮膚に軽い火傷が起こっている状態なので、炎症を抑える成分が入った市販薬を使えばある程度治療することができます
以下に、日焼けによって皮膚が炎症を起こしているときに使える市販薬を症状の程度別にご紹介しますので、参考にしてください。

症状別、日焼けがひどいときに使える市販薬

日焼けによって皮膚が乾燥して、触ると痛いとき
ワセリンや塗布用のオリーブオイルなど、保湿成分のある塗り薬
とにかく日焼けによる炎症がひどい
強い抗炎症作用を持つ、ステロイドが配合された塗り薬
日焼けによって皮膚が炎症を起こして、かゆみやかぶれがある
ジフェンドヒドラミン、炎症とかぶれにはグリチルリチン酸ニカリウムを配合した塗り薬
日焼けした状態がかゆくて辛いので、早く正常な状態に戻したい
保湿・血行促進・抗炎症効果で肌を正常に戻すヘパリン類似物質か、傷ついた皮膚組織の治癒を促進してくれるアラントインを配合した塗り薬
日焼けしたところがとにかく熱く感じて、かゆい
患部に清涼感を与えて、かゆみを和らげてくれるdl-カンフル配合の塗り薬
日焼けのせいで皮膚がじゅくじゅくして、水膨れのようになっている
被膜を作って肌を消炎・乾燥させる効果のある酸化亜鉛配合の塗り薬
早く日焼けを治して、色素沈着して黒くなるのを防ぎたい
色素沈着を薄くするビタミンCやL-システイン配合の飲み薬

日焼けによる肌の痛みやかゆみに効く市販薬は?

ここからは、ひどい日焼けによる肌の痛みやかゆみ・湿疹に効果的な市販薬を5種類、具体例を挙げながらご紹介します。

オイチミンD®
ミディアムレベル、中等度に強力なステロイド配合の塗り薬で、赤みを伴う肌の炎症や湿疹、かゆみ、痛みなどの症状に効果的。
コーチゾン雪の元®
オイチミンD®よりもゆるやかな効き目のステロイドを配合した塗り薬で、抗炎症作用があるため赤み、湿疹、痛み、かゆみに効果的。
プロペトホーム®
非ステロイド系、低刺激で肌を保護してくれる効果のある塗り薬で、肌のヒリヒリなどの痛みに効果的。
HPクリーム®
非ステロイド系、ヘパリン類似物質を配合しており、日焼けで荒れた皮膚を保護するため、赤みやヒリヒリした痛みに効果的。
ハイオロベリン軟膏®
非ステロイド系、かゆみ成分ヒスタミンの抑制に効果的なジフェンヒドラミンが配合されている塗り薬で、日焼けによるかゆみに効果的。

上記に挙げた日焼けに効く市販薬は、あくまでも一例です。
実際に市販薬を購入するときは、ドラッグストアまたは薬局の薬剤師・登録販売士などに相談したうえで、一緒に選んでもらいましょう。

日焼けで薬を使う前に、すぐやっておくとよいことは?

薬を使う前の「日焼けし過ぎた!」という段階で、すぐに行えるアフターケアがあります。
以下に、日焼けで薬を使う前に必ず行うべき日焼けのアフターケア3箇条をご紹介しますので、覚えておいて薬を使う前に実践しましょう。

とにかく保冷&保湿!

ひどい日焼けは肌に軽いやけどを起こしている状態なので、まずは赤くなっている部分を良く冷やし、ほてりをとって炎症を落ち着かせてください。冷たい水を浴びる、保冷のジェルシートや濡れタオルを当てて赤み・ほてりが治まるまで冷やすことで、ヒリヒリとした痛みも緩和されます。

また、日焼けした肌は乾燥していて、乾燥が痛みやかゆみの原因になっていることも多いので、普段使っている化粧水や乳液・ワセリンをこまめに塗って保湿するのも効果的です。

水分を積極的に摂取する!

日焼けして肌がほてった状態のときは、肌から水分が蒸発しやすくなるので、全身が水分不足となり脱水症状を起こしやすくなります。倦怠感や疲労感があるときは特に危険ですので、常温の水やスポーツドリンクをこまめに飲んで、積極的に水分補給してください。

ビタミンCなど、ビタミン類も積極的に摂取!

日焼けを黒く色素沈着させないために、日焼け直後から食事やサプリメントでビタミンCを摂取しておくのもおすすめです。
また、日焼けが落ち着いてからなら、ビタミンC誘導体が入った化粧水や美容液を使って、身体の外側からビタミンを取り入れてケアするのも良いでしょう。

なお、ここまでに紹介したアフターケアや市販薬を使ったセルフケアで日焼けの赤み、痛み、かゆみがまったく良くならないときは、医師による診断と治療が必要です。必ず皮膚科の病院を受診して、専門科から適切な手当てを受けてください。

おわりに:ひどい日焼けやアフターケアが大切!市販薬を使ってもダメなら病院へ

うっかり日焼けし過ぎてしまったときは、直後の保冷や保湿・水分補給などの他に、市販薬による対処法もあります。ドラッグストアや薬局に行けば、保湿や抗炎症作用のある塗り薬や、メラニンの生成を抑制する飲み薬など、日焼けに効果的な市販薬が購入可能です。

なお、適切なアフターケアを行ってもひどい日焼けによる症状が治まらない場合は治療が必要ですので、できるだけ早く皮膚科の病院に行ってくださいね。

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