切れ痔を手術で治さなきゃいけない場合って?日帰りで手術できる?

2018/9/1

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

切れ痔は手術をしなければ治せないのでしょうか?また、日帰りで手術を行うことは可能なのでしょうか?切れ痔の手術について解説していきます。

切れ痔で手術が必要なのはどんなとき?

以下のような症状が見られる場合は、完治させるために手術を受ける必要があるとされています。

  • 肛門外に痔核が飛び出たまま元の状態に戻らない
  • 咳などの日常動作でも簡単に痔が脱出して、生活に支障が出る
  • 出血量が多く貧血が起こる

切れ痔は日帰り手術で治せる?

手術が軽いものであったり、病院から自宅までの距離が近い人(約30分程度)の場合は、日帰りでの手術が認められることがあります。

ただし、抗凝固剤(血液をサラサラにする薬剤)を服用している人で、手術前に休薬している場合は、術後の出血量が多くなる可能性があるため、日帰りでの手術は適応されません。

切れ痔の手術ってどのくらいで終わるの?

基本的に、痔核の手術は15~30分程度の短時間で終わり、麻酔により痛みを感じることもありません。また、現在の手術は結紮切除術と呼ばれる、悪い部分のみを取り除いて正常な部分は残す手術のため、術後に肛門が狭まったり、しまりが悪くなるなどの昔のような後遺症は滅多に起こらないとされています。

切れ痔の手術ってどんなふうに行われるの?

検査

まず、血液、尿、血圧、レントゲン、心電図などの検査を行います。
排便は当日中に済ませておけば問題ないとされていますが、手術に影響が及ぶほど溜まっている場合は軽い浣腸を行うことがあります。
また、手術直前の食事は避けましょう。

手術(結紮切除術)

  1. 痔核を剥離するために、皮膚を切開します。
  2. 糸を使用して痔核の根元の血管を縛ります。
  3. その後、痔核部のみを切除します。

切開部分は、開放しておく場合と縫合する場合があり、切開の大きさなど状態により対応が異なります。

手術の後、どんなことに気をつけて過ごせばいい?

清潔に

肛門を汚れた状態のまま放置しておくと、傷の治りを妨げてしまうため、排便後は坐浴などを行い十分に洗浄・乾燥させるようにしましょう。

下痢や便秘

便秘で硬い便が出ることにより肛門の傷が裂けたり、下痢によって傷が刺激されると、症状の悪化につながります。そのため、日頃から排便のコントロールをすることが大切になります。

肛門に負担をかけない

お腹に力を入れる、自転車に乗る、座りっぱなしなどで、長時間同じ姿勢を続けると肛門に負担がかかるため、長時間の同一姿勢は避けるようにしましょう。

医師の指示を守る

手術の効果は、術後の管理に大きく左右されるといわれています。
そのため、医師に処方された薬の使用法やその他の指示はしっかりと守るようにしましょう。また、軟膏や坐薬は排便時の潤滑剤として使用することもできるため、必要な時は使用してみるのもいいでしょう。

おわりに:手術が軽い・病院が近い場合は日帰り手術が可能

肛門外に痔核が飛び出たまま元の状態に戻らない、出血量が多く貧血が起こるなどの症状が見られる場合は、手術が適用となることがあります。痔核の手術は15~30分程度の短時間で終わり、麻酔により痛みを感じることもありません。

手術が軽いものであったり、病院から自宅までの距離が近い場合は、日帰りでの手術が認められることがあるため、希望する人は医師に相談しましょう。

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