トマトで血管年齢が若返る!? レシピも紹介

2018/8/25

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

血管年齢は食生活の影響を受け、老化したり若返ったりするといわれています。今回は、血管年齢を若返らせる効果があるとされる「トマト」について、具体的な効能やレシピをご紹介していきます。

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

血管年齢を若返らせるには、トマトがいい!?

血管年齢とは、実年齢とは別の、血管のしなやかさ・硬さを基準とした血管自体の年齢のことです。血管年齢は加齢だけでなく、乱れた食生活や運動不足、喫煙など生活習慣の問題によっても老化が進むので、実年齢よりも血管年齢のほうが高いという人も決して珍しくありません。

実はいま、この血管年齢の若返りに有効な食べ物として、「トマト」が注目されています。若返りのカギとなるのがトマトの赤い色素のもと、「リコピン」という成分です。リコピンには高い抗酸化作用があり、悪玉コレステロールの酸化を防止する効果がある点から、血管の老化といえる動脈硬化(血管が硬くなること)を予防・改善する効果が見込めるのです。

血管年齢改善のために、トマトを食べる際のポイント

リコピンはトマトの果肉にも含まれていますが、最も多く含まれているのはです。食べるときには皮を剥かないようにしましょう。

また、生で食べるよりも加熱調理してから食べるのがおすすめです。これは加熱によってトマトの水分が飛び、栄養素が凝縮されることで、リコピンの吸収率がより上がるためです。

おすすめのトマトレシピ

血管年齢の若返り効果がさらに見込める、おすすめのレシピをご紹介します。

イワシとトマトのソテー

材料(1人分)

  • イワシの開き 2尾
  • トマト(大) 1個
  • 醤油 小さじ1
  • みりん 小さじ1
  • 料理酒 大さじ1/2
  • オリーブオイル 大さじ1/2
  • こしょう 適量
  • 塩 適量
  • 小麦粉 適量

作り方

  1. いわしに料理酒をかけ、皮のほうにこしょうをまぶす
  2. トマトのへたをとり、4枚くらいの厚さで縦切りにする
  3. フライパンにオリーブオイルを半量入れて中火にし、トマトを両面焼いて取り出し、塩こしょうをまぶす
  4. フライパンの油をふいたら残りのオリーブオイルを入れ、イワシに小麦粉をふり、皮のほうを上にして3分ほど焼く。その後裏返してもう3分ほど焼く
  5. フライパンに醤油とみりんを加え、イワシに絡めたら、お皿にイワシとトマトを盛り付けて完成

イワシには、動脈効果予防に効果的なEPAやDHAが豊富に含まれています。リコピンを含むトマトと一緒に食べることで、さらに血管の若返り効果が期待できるでしょう。

レンジで簡単!トマトジュース

材料

  • トマトジュース(無塩) 200mL
  • エキストラバージンオリーブオイル 小さじ1/2
  • ゴーダチーズ 少量

作り方

  1. 耐熱カップにトマトジュースに入れ、オリーブオイルを入れて、500Wのレンジで90秒温める
  2. 温めたトマトジュースにゴーダチーズを入れる

エキストラバージンオリーブオイルはリコピンの吸収率を高め、またゴーダチーズに含まれる「LTP」というタンパク質も、血管をしなやかにする効果があるとされます。

おわりに:トマト料理を献立に取り入れよう

血管年齢を若返らせるには、トマトに含まれるリコピンという成分が効果的といわれています。加熱調理をしたり、血管に良いほかの食材と組み合わせたりして、効率よく栄養素を摂取していきましょう。

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