子どもの低体重を知ったときに対処する方法

2017/1/16

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

子どもの成長に、身長と体重の伸びはかかせません。特に2~5歳の幼児では、からだは小さくても成長中なので、より多くのエネルギー(カロリー)が必要です。子どもが低体重のときは、健康的でバランスの取れた食事からエネルギーを得ることが大事です。低体重の理由はいくつか考えられますが、低体重か、正常に成長していないのではないかと心配なときは小児科医に相談しましょう。

子どもの成長に必要なもの

どんな子どもでも、多種多様なバランスの取れた食事からエネルギー(カロリー)と栄養を摂る必要があります。しかし、子どもの胃は小さいことを忘れないでください。1日3回の食事からだけでは必要なエネルギーをすべて得ることはできません。エネルギー摂取量を増やすためには「おやつ」が必要でしょう。子どもは、少なめの量を頻繁に食べる必要があります。1日3回の食事と3回のおやつを一定の間隔で食べるのが理想的です。
子どもが低体重の場合は、スイーツ、チョコレート、ケーキ、甘い飲み物、高脂肪の食べ物や飲み物などの高カロリーなものを食べさせたいと思うかもしれませんが、それは間違いです。子どもが健康的に体重を増やすのに必要なのは、多種多様でバランスのとれた食事です。

2歳からの幼児に必要なもの

幼児、特に2歳未満の子どもは、高カロリーな脂肪がエネルギー源として必要です。また、脂肪だけに含まれるビタミンもあります。これは、全脂肪の牛乳、ヨーグルト、チーズ、油性魚などの食品が非常に重要な理由です。
子どもが2歳になったら、徐々に低脂肪乳の製品を使い始めてみましょう。ほかの食品の脂肪を減らすこともできます。5歳になるまでには、大人と同じような低脂肪食に移行しましょう。幼児に何を与えるかについては、以下を参考にしてください。
・1日につき少なくとも5種類の果物や野菜
・米、ジャガイモ、パン、パスタなどの炭水化物を基本とする(可能であれば全粒粉のものを選んでください)
・乳製品、または大豆飲料や大豆ヨーグルトなどの乳製品代替品(低脂肪・低糖度のものを選んでください)
・豆、魚、卵、肉などのタンパク質(毎週魚を2匹は食べましょう。そのうちの1つはサケやサバなどの油性魚にしましょう)
・不飽和脂肪酸の油脂とファットスプレッドは少なめに
・水をたっぷり(1日コップ6〜8杯分)飲む
頻繁に甘い食べ物や飲み物を食べたり飲んだりしないように気をつけてください。歯に砂糖が触れる時間が長いほど、虫歯になる危険性が大きくなります。フルーツジュース、野菜ジュース、スムージーの摂取量は150mL(コップ1杯分)に制限しましょう。甘い食べ物や飲み物は、歯の損傷を最小限に抑えるために、食事の一貫としてあげるほうがよいでしょう。

カロリーを増やすための工夫

食事を健康的に保ちながらカロリー摂取量を増やす工夫をしましょう。
たとえば、
・マッシュポテトに牛乳やチーズを入れてかさ増しする
・豆の乗ったトーストの上にすりおろしたチーズをかける
・ミルクプディング
・スープは水の代わりに牛乳で作る
・バナナやアボカドなどの高カロリーの果物

運動のすすめ

低体重であっても、子どもの成長に運動は必要です。運動することで、骨や筋肉を強く健康的に発達させます。低体重の子どもができる運動の量は、ほかの子どもとちがうことがあります。小児科医に相談してみましょう。

おわりに

親は、子どもの発育に敏感すぎるほど反応してしまいます。低体重を指摘されると、あれもこれもと与えすぎてこんどは肥満になってしまうこともあるかもしれません。子どもの低体重は一時的かもしれません。小児科医に相談し、健康的な食事と適度な運動を続けていれば、成長とともに体重は増えるでしょう。適正体重になったら、今度は肥満にならないように気をつけてくださいね!

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