記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/9/3
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
成長期にあたる9~14歳の子供に発症例の多い、シーバー病についてご存知でしょうか?
単なる成長痛と勘違いされることも多いこの病気は、一般での認知度はまだまだ低いですが、活発な小児なら誰にでも発症し得る病気です。
今回はシーバー病という病気の症状や特徴、治療法などを解説していきます。
シーバー病は別名踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)とも呼ばれ、9~14歳までの成長期で、特に活発な男児に見られやすい病気です。
シーバー病の代表的な症状としては、以下の6つが挙げられます。
患者の年齢と上記の症状が複数当てはまっている場合は、単なる成長痛ではなくシーバー病であると考えるべきでしょう。
シーバー病と診断されたら、症状の程度にあわせて以下のような治療を行います。
ただし、実施される治療の順番や、痛みがなくなるまでにかかる期間は、患者の症状や医師の判断によって変わってきます。
一般的には1年~数年単位で治療を続けることで、痛みがなくなるといわれています。
シーバー病によるかかとの痛みは、くるぶしのアキレス腱と足の裏の筋肉(足底筋膜)をつなぐかかとの骨が引っ張られ、炎症を起こすことで起こります。
具体的には、以下のようなメカニズムにより、かかとの痛みを発症しています。
このように、シーバー病によるかかとの痛みのほとんどは炎症で起こりますが、なかには打撲などの外傷がきっかけで発症するケースも報告されています。
また、土踏まずがほとんどない、いわゆる偏平足の子供はかかとに負荷がかかりやすい傾向があるため、シーバー病を発症しやすいとされるのも大きな特徴です。
シーバー病は成長期の子供に多く見られる病気です。激しい運動によるかかとの骨への過負荷が原因で起こり、放っておくと普通に歩くことができないほど痛みが強くなることもあります。治療法としては、患部の負担を減らすための安静が基本で、その他ストレッチや靴の中敷きを変更するなどの方法が一般的です。12歳前後の子供がかかとの強い痛みを訴えているなら、シーバー病を疑って病院に連れていきましょう。
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