大腸がんの内視鏡検査って痛くないの?結果がわかるのはいつ?

2018/9/12

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

大腸がんの内視鏡検査で痛みは感じるのでしょうか?また、検査結果はいつ頃出るのでしょうか?大腸がんの内視鏡検査について解説していきます。

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大腸がんの内視鏡検査ってどんなことをするの?

大腸内視鏡検査とは、直腸から盲腸までの大腸全体の内部を調べることのできる検査で、肛門から内視鏡(ビデオスコープ)を挿入して内部を確認して、がんやポリープなどの病変の有無を調べます。病変が見つかった場合は、病変表面の模様をズームアップして観察するなどの詳細な診断が行われます。
検査を受ける際には、事前に前処置(腸の洗浄)を十分に行っておくことが必要です。

また必要な場合は、粘膜の一部を少し採取する組織生検を行い、組織が良性か悪性かを顕微鏡で確認する、病理診断を行う場合もあります。

大腸がんの内視鏡検査って痛くないの?

従来の検査方法では辛いとされていた大腸内視鏡検査ですが、現在は以前と比較すると小型化したことで複雑な操作が可能になっており、曲がりくねった構造の腸内でも柔軟に動けるようになっています。そのため、現在の大腸内視鏡検査では痛みを感じないことが多いとされています。

しかし、検査を行う際に肛門内に排出物が残っていると、内視鏡がうまく動かせなくなったり、カメラ部分に排出物が付着することで内部を観察することが難しくなっていしまうことがあるため、検査を行う前には、下剤を使用して排出物を出し切るなどの準備を行い、お腹の中を空にしておくことが必要です。

また、医療の発展に伴い更に痛みを軽減する方法が研究されているため、今後はさらに快適に検査を受けることができるようになることが期待されています。

内視鏡検査の結果はいつわかるの?

基本的には、内視鏡検査を終えた後、その日のうちに検査画像とともに結果が医師から伝えられます。ただし、検査時に麻酔を使用した場合は、ベッドで1時間ほど安静にした後に、結果が伝えられます。

病変の確認後に組織採取を行った後、ポリープの切除をした場合は、検査から2週間以降に病院で医師から結果を聞くことができます。

内視鏡検査の費用ってどのくらいかかるの?

検査費用は、前投薬の内容、生検による病理診断の有無、処置の有無などにより大きく異なるため、以下の金額はあくまで目安となります。詳しい内容は検査を受ける医療機関に相談しましょう。

胃の検査

健康保険3割の自己負担の場合は、5,000~10,000円程度となることが多いとされています。

大腸検査

病理診断の有無やポリープ切除の有無により、大きく費用が異なります。

観察のみの場合
3割の自己負担では、7,000~10,000円程度とされています。
ポリープ切除などの処置を行った場合
3割の自己負担では、20,000~30,000円程度とされています。

※健康保険1割負担の場合は、上記の金額の1/3が目安の費用となります。

おわりに:現在の大腸内視鏡検査では痛みがかなり軽減されている!

現在の大腸内視鏡検査は、以前と比較すると小型化したことで複雑な操作が可能になり、曲がりくねった構造の腸内でも柔軟に動けるようになっているため、痛みを感じないことが多いとされています。検査をスムーズに行うためには、前準備として下剤などを使用してお腹の中を空にしておくことが必要です。検査結果は、内視鏡検査を終えた後、その日のうちに検査画像とともに結果が医師から伝えられます。

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