赤ちゃんのはしかの予防接種は何歳から?副作用はあるの?

2018/9/9 記事改定日: 2019/7/11
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

赤ちゃんはさまざまな感染症を予防するため、いろいろな予防接種が必要とされていますが、「はしか」は何歳から予防接種ができるのでしょうか?以降で解説します。

赤ちゃんがはしかの予防接種を受けられるのはいつから?

はしか(=麻疹)は予防接種法の対象疾患として、市区町村が麻疹・風疹の混合ワクチン(MRワクチン)の定期接種を実施しています。多くの場合、2回の予防接種を受けると高い確率で感染を防ぐことができます。

定期接種の第1期は生後12ヶ月以上24ヶ月未満、第2期は5歳以上6歳未満(小学校入学前の1年間)となっており、赤ちゃんは1歳から予防接種を受けられます

はしかは、非常に感染力の強い麻疹ウイルスによって起こる感染症です。潜伏期間を経て風邪のような症状からやがて発疹、咳、高熱に見舞われるほか、感染から回復期までの約1カ月間は免疫機能が低下し、細菌の二次感染やその他の合併症が重症化する可能性があります。発症したら特に治療法はなく、こうした状況を回避するには、ワクチンを接種し予防することがもっとも効果的です。

はしかの予防接種が1歳を過ぎてからなのはどうして?

はしかの予防接種が1歳以上となっているのは、赤ちゃんはお腹の中にいるときに胎盤を通して免疫となる抗体を母体から受けとっており、少なくとも生まれてから半年、長ければ1年近くまではしかにかかることがないからです。

ただし、その抗体が体を守る期間には個人差があり、なくなってしまえば0歳代でも感染する可能性はあります。一方で、この抗体は予防接種のウイルスもはね返してしまうので、その影響でワクチンの効果が十分に発揮されないおそれもあります。そこで、ほとんどの赤ちゃんがワクチンの効果が得られる時期として、1歳以上での早目の接種が勧められています。

ただし、まれに抗体ができないことがあること、近年では麻疹ウイルスが身近なものではなくなったことで抗体が少なくなったままの人が増えていることなどから、抗体があったはずなのに感染したり、赤ちゃんが母親からもらった抗体で予防しきれない場合もあらわれています。このため2006年からは小学校入学前に2回目の予防接種をすることになりました。

赤ちゃんをはしかから守るためには?

赤ちゃんをはしかから守るためには、まず、無用な外出を控えて人混みにはできるだけ行かないようにすることです。外出後には手洗いやうがいをする、トイレを出たら石鹸で手を洗うなど、ウイルスを体に入れないように注意するとともに、日常的に赤ちゃんと接触する人は積極的に予防接種を受けるようにすることも大切です。

赤ちゃんのご両親に免疫がなければ予防接種を受けて麻疹ウイルスを摂取し、赤ちゃんに兄弟姉妹がいる場合にはその子たちにも忘れずに予防接種を受けさせしょう。そして赤ちゃんが1歳の誕生日を迎えたら、なるべく早い時期にMRワクチンを接種するようにしましょう。

MRワクチンに副反応はあるの?

MRワクチンは、麻疹ウイルスや風疹ウイルスを弱毒化したものです。
痙攣や血小板減少性紫斑病などの重い副反応が起こることはあまりありませんが、まれに弱毒化したウイルスの作用によって37.5℃以上の発熱や発疹が出ることがあるといわれています。

これらの副反応は一時的なもので特別な治療をしなくても自然に回復しますので、特に問題となることはありません。ただ、熱性痙攣などが起こることもあるので、予防接種を受けた後に発熱や発疹などの症状が見られた場合は早めに病院を受診しましょう。

おわりに:MRワクチンの摂取は1歳から。誕生日を迎えたら、なるべく早く接種を

赤ちゃんは母親のお腹の中で免疫力(抗体)を受け取り、基本的には生まれてから半年から1年ほどははしかにかかることはありません。逆にこの抗体がワクチンを接種してもその効果をなくしてしまうこともあります。

そこで、ほとんどの赤ちゃんがワクチンの効果を得られる1歳から予防接種をし、抗体が少なくなりがちな昨今の状況も踏まえて2度にわたり予防接種を行うようになっています。1歳になったら早目にワクチン接種を受けるようにしましょう。

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