記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/9/19
記事監修医師
前田 裕斗 先生
不妊治療で目指すところは、赤ちゃんを授かることですよね。妊娠したらうれしい反面、出産に向けてどんなことをすればいいか次々と疑問も湧いてきます。特に気になるのは、妊娠中のママに起こる変化や出産についてです。
ここでは、不妊治療で妊娠した人が知っておきたい出産準備についてご紹介します。
妊娠したかどうかを調べるとき、市販の妊娠検査薬を使う人は少なくないでしょう。妊娠検査薬は妊娠4週目あたりであれば判定は可能です。ただし、子宮外妊娠や流産を起こしている場合でも、妊娠判定で陽性反応が出ることがあるため、正確な妊娠判定は病院で受けましょう。病院では、採尿または採血の検査で、hCGホルモン(受精卵が着床し、妊娠しているときのみ分泌されるホルモン)を調べます。
不妊治療では基礎体温をつけるなど、自分の体のリズムを知ることが大切です。それでは妊娠初期の体にはどんな変化が起こり、どのようなことに気をつけていくのがよいのでしょう。
赤ちゃんを迎える準備のなかでも、重要なものが病院選びです。不妊治療を受けている病院で分娩にも対応してもらえるかは、その施設によります。
不妊治療は産婦人科や専門クリニック、病院の不妊外来などで行われます。妊娠してからも同じ病院でケアを受けることもできますが、不妊治療と分娩(出産を指す医療行為)の両方を実施している施設は多くありません。
分娩に対応していない施設の場合、出産のために転院が必要となります。その際は不妊治療を受けていたことなど、妊娠に至るまでの経緯を転院先の病院に伝えることで、より適切なケアを受けることができます。転院するときは、それまでに受診していた病院に紹介状を書いてもらってください。
妊娠初期は出血や流産のリスクがあるため、無理をせずに体を気づかってくださいね。不妊治療を受けている方は、ご自身が通院している施設が分娩に対応可能かを確認しておきます。出産に向けて転院が必要な場合は、病院選びや書類など必要なことが出てきます。赤ちゃんと対面するその日までに、準備はしっかりと済ませておきましょう。
この記事の続きはこちら