HPVの感染経路は性行為!?コンドームをつければ予防できる?

2018/9/11

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

女性特有の疾病、子宮頸がんの原因となるHPV・ヒトパピローマウイルスの感染。
その感染経路の多くは性交渉と言われていますが、予防策はあるのでしょうか?
今回はHPVの感染経路と感染予防策について、コンドームの効果を含めて解説します。

HPVの感染経路は?

HPVは肌や粘膜の濃厚接触で感染するウイルスで、その感染経路の多くは男女間の性交渉だといわれています。
女性が性交渉によってHPVに感染するのはごく一般的で、性交渉経験のある女性のうち実に50~80%が、一生に一度はHPVに感染するというデータもあるほどです。

なお、HPV感染経路としての「性交渉」とは、陰茎の腟への挿入以外も含まれます。
たしかに、HPV感染の多くは陰茎に付着したHPVが挿入によって腟や子宮頸部に触れることで起こりますが、HPVは性器以外からも感染拡大します。

例えば、挿入していなくても性器同士が触れ合ったり、口や手が性器・感染部位の皮膚や粘膜に触れるだけでも、HPVに感染する可能性は考えられるのです。

ただし、HPVに感染したからと言って必ずしも子宮頸がんを発症するわけではないことも、あわせて覚えておいてください。

HPVはコンドームをつければ感染を予防できる?

性交渉によって感染するHPVは、性交渉時にコンドームを着用することで、ある程度予防することができます。

ただし、前述したようにHPVは性器の挿入や粘膜接触以外にも、手や口による皮膚・粘膜の密な接触によっても感染します。

コンドームは性器を覆ってくれますが、覆いきれない部分の皮膚接触や唾液から、HPVに感染する危険性も考えられます。

このように、コンドームの使用は感染予防策として有効ではありますが、完全にHPVの感染を阻止することはできません。コンドームはあくまで、HPV感染のリスクを下げてくれる道具と認識しておきましょう。

おわりに:HPVの主な感染経路は性交渉!コンドームである程度感染予防できる

HPVは、肌や粘膜の濃厚接触によって人から人へと感染します。肌や粘膜が密に接触する性交渉は、HPVの主な感染経路となっているのです。このため、HPVに感染した陰茎が腟や子宮頸部に触れること以外にも、手や口の性器や感染箇所への接触から、HPVに感染する可能性も十分考えられます。コンドームはHPV感染リスクを下げる有効な予防策にはなりますが、完全に感染を防ぐことはできないと覚えておきましょう。

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