腸年齢をチェックして腸内フローラの状態を確認しよう!

2018/9/15

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

「腸年齢」という言葉を聞いたことはありませんか?実年齢とは別の、腸そのものの年齢を示す数値なのですが、この腸年齢は腸内フローラの状態を表す指標でもあるのです。ぜひ一度、チェックしてみてください。

「腸年齢」とは、腸内フローラの状態の指標

年をとると顔にシワができたり、耳が遠くなったりするように、年齢とともに実は腸も老化していきます。
この腸の老化度を示すのが「腸年齢」です。私たちの腸内に住む細菌は「腸内フローラ」という集合体を形成しており、この腸内フローラには「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類が存在します。腸年齢は、この善玉菌と悪玉菌のバランスをもとに、腸の健康度を年齢で示したものになります。ただし、腸年齢という語は近年提唱されはじめているものですが、医学的な証拠(エビデンス)の蓄積は不十分であることに注意が必要です。

「善玉菌」は体によい作用をもたらす菌、「悪玉菌」は体に悪い作用をもたらす(有害物質を発生させる)菌、「日和見菌」はその時々で優勢な菌を活性化させる作用のある菌です。腸年齢が若い人は、このうち善玉菌が多く、悪玉菌が少ない―つまり腸内フローラの状態が良いということを示します。

一般的に腸年齢は、加齢とともに高くなっていきます。しかし、食生活の乱れや運動不足、喫煙習慣、ストレスなどのさまざまな要因が重なると、たとえ若くても、実年齢よりかなり高い腸年齢になっている可能性があります。

腸年齢をチェックしてみよう

正確な腸年齢をはかるには、便の色や形、腸内細菌の構成などを調べる必要がありますが、日頃の食事内容などの生活習慣からでも、おおまかな腸年齢をチェックすることができます。以下のリストで、早速チェックしていきましょう。

食生活

  • あまり野菜を食べない
  • お肉がメインの食生活だ
  • 朝食を抜くことが多い
  • 朝食は食べるが、短時間で済ませてしまうことが多い
  • 牛乳などの乳製品をあまり摂取しない
  • お酒をほぼ毎日、たくさん飲む
  • 週に4回以上外食をする
  • 食事の時間が決まっていない

排便の状態

  • いきまないと便が出ないことが多い
  • 便が硬くて出にくい
  • 便の形がコロコロとしている
  • 便の色が黒~こげ茶色をしている
  • 便が便器の底に沈みがち
  • 便の臭いが強い
  • 便を出しても、まだ便が残っているような感じがする

生活習慣

  • 運動不足だ
  • 吹き出物などの肌荒れがよく起こる
  • 喫煙習慣がある
  • 睡眠が不足気味
  • 慢性的にストレスがある
  • 顔色が悪い
  • おならが臭い
  • 排便の時間がまばらだ

結果

当てはまる数が4個以下
実年齢相当か、それより若い腸年齢といえます。
当てはまる数が5~9個
実年齢より10歳ほど腸が老化しているようです。
当てはまる数が10~14個
実年齢より20歳も腸年齢が高いです。すぐに生活習慣を改善しましょう。
当てはまる数が15個以上
実年齢より30歳ほど、腸年齢が高い状態といえます。すべての生活習慣を見直し、早期に改善するようにしてください。

腸年齢が高くなるとどんなリスクがある?

腸年齢が高いということは、それだけ腸内で悪玉菌が増えていることを示します。この悪玉菌が増えると腸内では腐敗物質が蓄積され、さらに腸管が腐敗物質を吸収してしまうことで腸の機能が低下し、便秘や下痢、肌荒れなどのさまざまな症状が起こります。

そして、実は腸は体の免疫システムの70%を占めるといわれています。つまり腸内環境が乱れると免疫力も低下し、さまざまな感染症や病気にかかりやすくなってしまうのです。

おわりに:全身の健康のために、腸年齢を若返らせよう!

あなたの腸年齢は、何歳くらいでしたか?腸は目に見えるものではありませんが、老化していればしているほど機能は低下しており、さまざまな病気の発症リスクが上がってしまいます。実年齢よりだいぶ高い数値だった場合は、いまからでも生活習慣の改善を行いましょう。

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