CMでおなじみの「ボラギノール®」、いぼ痔に効くのはどのタイプ?

2018/9/14

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

「痔にはボラギノール®♪」というCM、聞き覚えがありますよね。しかし実際薬局に行くと、ボラギノール®にはたくさんの種類が…。このうちいぼ痔に効くのはどのタイプのボラギノール®なのでしょうか?

いぼ痔に効くボラギノール®はどのタイプ?

痔の薬としてよく知られているボラギノール®には、注入軟膏、坐剤、軟膏の3つのタイプがあります。それぞれの特徴を知ったうえで、痔の種類や状態にあったものを使用しましょう。

注入軟膏

まず、注入軟膏タイプは、小さな容器のノズル先端を肛門の内側に注入して、軟膏を塗布することが可能です。そのため、いぼ痔などの、お尻の内側にできる痔に使用しやすくなっています。もちろん、肛門の外側にも使用することができます。

坐剤

つぎに坐剤タイプは、肛門内に挿入して使い、体温で溶かして使用するタイプです。傷ついた患部を保護して排便を助けてくれる、油脂性基材が入っています。そのため、肛門内側にできた、いぼ痔やきれ痔などにおすすめです。

軟膏

最後に軟膏タイプは、肛門の外側や肛門付近など、自分で塗れる範囲にできた痔におすすめです。

また、ボラギノール®には「A」と「M」の2つのシリーズがあります。この2つのシリーズの違いは、ステロイドが入っているか否かです。ステロイド性抗炎症成分は、炎症を抑えるのに優れていますが、長期間の使用で皮膚を薄くしたり赤くしてしまったりする危険性があります。そのため、効果を優先したい場合は、ステロイド配合の「A」シリーズ、不安な場合は、ステロイドが含まれない「M」シリーズを使用しましょう。

なお、ボラギノール®では、違う種類の製品同士を併用することはできません。症状に合ったものを、ひとつだけ使用するようにしましょう。

いぼ痔に効くボラギノール®はどのタイプ?

いぼ痔は、できる部分によって「内痔核」「外痔核」と分かれます。内痔核は、肛門の内側にできて垂れ下がってきたもので、押せば引っ込みます。一方、外痔核はお尻の外側よりにできたでっぱりのため、押しても引っ込みません。内痔核の場合は、お尻の内側に入れやすい坐剤や注入軟膏を、外痔核の場合は、直接塗布しやすい軟膏や注入軟膏を使用するとよいでしょう。

ボラギノール®の使い方

注入軟膏は、キャップを外して先端ノズルをお尻の内部に入れ、ボディを押して軟膏を注入しゆっくりと引き抜いて使います。

坐剤の場合は、まず開け口をゆっくりと開いて容器から坐剤を取り出します。そして、坐剤の底を持ち、先の方から坐剤が全部肛門内に入るまで、指で十分に押し込んでください。

軟膏タイプは、清潔に洗った指で患部をおおうほどの量を直接塗布するか、ガーゼなどにのばして塗り、それを患部に貼って使います。

ボラギノール®を塗ってもよくならないときは?

ボラギノール®を使用し続けても症状が改善しない場合、ある程度の期間で見切りをつけて肛門科に行くことをおすすめします。使用期間の目安としては、注入軟膏・坐剤・軟膏どのシリーズであっても10日間程度です。内服薬の場合は約1ヵ月となります。

また、痔はたとえ傷が一時的に治ったとしても、便の状態が改善されない限り何度も繰り返してしまうものです。市販の薬だけで無理に何とかしようとせず、病院に行って医師の診察を受けることが大切です。

おわりに:いぼ痔ができた場所によって、使用する薬剤を変えよう

ボラギノール®には、注入軟膏・坐剤・軟膏の3タイプがあります。さらに、ステロイドの使用の有無によってシリーズが分かれているので、自分の症状に合うものを選んで使用することが大切です。

なお、いぼ痔はできる部分によって「内痔核」と「外痔核」に分かれます。お尻の内側にできた「内痔核」の場合は、坐剤や注入軟膏を、お尻の比較的外側にできた「外痔核」の場合は、軟膏や注入軟膏を使用してください。

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