記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/9/17
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
特に体調が悪いわけではないのに、雨の日やぐずついた天気のときに身体がだるくなるという人は、気圧の変化が原因かもしれません。
今回は雨の日にだるくなってしまう人に向けて、雨の日に身体がだるくなるメカニズムと、体質改善に効果的な対処法を解説していきます。
雨は気圧が低くなったエリアで空気と一緒に上昇した水分が雲となり、降り注ぐものです。
このため雨が降るときには、周囲の気圧が低く空気が薄い状態=低気圧になります。
人間には耳のなかの内耳(ないじ)と呼ばれる部分で気圧の高低を感知できるのですが、低気圧を感知すると自律神経に変化が起こります。自律神経のうち、仕事や勉強に集中して取り組むときに優位となる「交感神経」がオフになり、心身をリラックスさせる「副交感神経」が優位な状態となります。
このため、低気圧で副交感神経が優位になると身体に以下のような変化が起こり、結果として「雨の日に身体がだるい」という状態になる人が出てくるのです。
医学的には、身体が「空気が薄い状態(低気圧)で、積極的に活動すべきではない」と判断するため、このような現象がおこると考えられています。
雨の日の低気圧が原因と考えられる身体のだるさは、自律神経のバランスを整えるよう意識し、普段の生活を変えることで改善できます。
日中・夜間で以下のような生活習慣を意識しましょう。
朝起きたら、体内時計を整えるためにまず日光を浴びて身体を活動モードに切り替えます。
雨や曇りで日光がない日は、カーテンを開けて外気に触れるだけでも良いでしょう。
また、あわせて以下のような食事・運動を朝の習慣として取り入れれば、より効果的です。
朝~日中にかけて身体を起こして十分活動させたら、夜間は心身をしっかりリラックスさせて、休めることを考えましょう。
速やかに心身を休息モードに切り替えられるよう、以下のような習慣を取り入れるのがおすすめです。
このように、1日の生活リズムを規則正しく取り、体内時計と自律神経のバランスを整えることで、低気圧による身体のだるさはかなり軽減できます。
ただし、これらの対策をしていても体調が良くならない場合は医師に症状を伝えて、服薬を含めた対策を話し合ってくださいね。
雨の日に身体がだるくなるのは、低気圧を感知して副交感神経が優位になり、心身が休息モードに切り替わってしまうためです。医学的には「空気が薄い低気圧の状態で身体に負荷がかからないようにするため」の事象とされていますが、特に自律神経が乱れやすい人が発症するケースが多いです。生活習慣を改めて自律神経のバランスを整えることである程度は改善しますが、良くならない場合は医師に相談してください。
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