肌荒れは長時間のお風呂が原因?乾燥から肌を守る方法は?

2018/11/6

谷口 隆志 先生

記事監修医師

国際医療福祉大学医学部、皮膚科

谷口 隆志 先生

季節の変わり目や空気が乾燥する秋冬には、肌も乾燥しやすくなりますよね。
しかし乾燥の一因は、あなたが取り入れている生活習慣にもあるかもしれません。
今回は長時間の入浴と肌の乾燥の原因について、そのメカニズムや乾燥を引き起こさないようにするためにできる対策を解説します。

長時間のバスタイムが乾燥肌の原因になることがあるの?

入浴時に湯船につかり身体を温めることは、心身のリラックスや血流の改善につながるため、健康上良い効果を得られる行為と考えられています。
しかしその反面、長時間にわたり温度の高いお湯につかり続けるなど、間違った方法で入浴すると、逆効果になることもあるのです。

長時間お風呂に入り続けることによるデメリットとしては、以下が挙げられます。

  • 血行が良くなるために、皮膚に赤みやかゆみが現れる
  • お湯の温度や入浴時間によっては、肌の保湿成分が流れ出してしまい乾燥の原因になる
  • 乾燥が進むと神経がより敏感になり、強いかゆみを伴う皮膚炎になりやすくなる

入浴による健康効果を得るには、正しい入浴法の知識が必要だと理解しておきましょう。

お風呂が原因で肌の乾燥を引き起こさないためにはどうすればいい?

入浴による肌の乾燥を防ぐには、入浴中と入浴後の習慣を改めると効果的です。
以下に、おすすめの入浴法と入浴後のケア方法をご紹介するので、参考にしてください。

肌の乾燥を防ぐ入浴法

お湯の温度は40℃以下のぬるま湯、入浴は10分まで

高温のお湯は急激に血行を促進し、かゆみ成分であるヒスタミンの生成しやすくするため、お風呂のお湯の温度は36~40℃程度の低めに設定してください。
肌を守る皮脂の流出を避けるため大人でも10分程度、子供なら5分以内になるように入浴時間を調整しましょう。

また、入浴剤を使用する場合は保湿成分の一種であるセラミド入りのものを選ぶと、全身の乾燥防止と保湿に効果的です。

身体を洗うときも、肌への刺激を最小限に

ナイロンタオルやハードなボディスポンジなどによる肌への刺激は、肌を保護する皮脂バリアを傷つけ、乾燥を加速させます。

お風呂で身体を洗うときは、乾燥しやすい背中や腰回り・すねを中心に、手のひらか柔らかいコットンタオルでやさしく洗うようにしてください。

入浴後のケア方法

入浴後すぐはしっとりとして保湿されているように見える肌ですが、お風呂からあがって3分もすると乾燥が進み、10分後には入浴前と変わらない状態にまで戻ってしまいます。さらに、ケアをしないと30分後には入浴前より乾燥してしまうというデータもあります。

このため、肌の乾燥を防ぐには遅くともお風呂から出て10分以内に化粧水や乳液、保湿オイルやクリームなどの保湿剤を塗る必要があるのです。入浴後の保湿ケアは、まだ肌に湿り気が残るうちに一通り行い、マッサージなど時間のかかるケアは保湿が終わってからゆっくりと行うのが良いでしょう。

おわりに:乾燥肌の原因はお風呂の習慣にあるかも!入浴&保湿ケアは適切な方法で

心身のリフレッシュに効果的とされる入浴ですが、その方法やお風呂あがりのケアを間違えると、かえって乾燥肌による炎症やかゆみを助長させてしまいます。乾燥を防ぎ、心身の健康に良い効果を得るには、入浴と肌ケアに対する正しい知識を持っておく必要があります。入浴は40℃程度のぬるま湯に10分以内浸かる程度にとどめ、お風呂からあがったらすぐに保湿ケアを行うことを習慣化して、乾燥肌を防いでください。

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