記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/11/13 記事改定日: 2019/5/29
記事改定回数:1回
記事監修医師
前田 裕斗 先生
低体温は、免疫機能や基礎代謝の低下など健康にさまざまな悪影響を及ぼすとされていますが、婦人科系疾患や不妊の一因にもなり得ます。
今回は妊活中の温活の重要性について、妊活中の温活が推奨される理由や実践のポイントとあわせて解説していきます。
身体が冷えた状態になると、血流が悪くなって全身に十分な栄養や酸素が行き渡りにくくなるため、妊娠にかかわる子宮や卵巣の機能にも影響が及びます。慢性的な冷えがあり平熱が35度程度の女性は、37度前後の適性体温の女性と比べて、月経不順や排卵障害など婦人科系の疾患を起こしやすくなるといわれてます。
また、排卵日前後に身体が冷えると排卵が起こりにくくなる可能性が指摘されていますので、自然妊娠の成功率が下がり妊活に支障がでる可能性があるでしょう。
男性に比べて筋肉量が少ない女性は、特に冷えや低体温になりやすいです。
赤ちゃんが欲しくて妊活に励んているなら、並行して温活にも積極的に取り組みましょう。
妊活中には身体を温める作用のある以下のような飲食物を積極的に摂取し、妊娠しやすい身体を作るよう心がけてください。
たとえば、おやつとして紅茶に生姜とはちみつを加えて飲んだり、食事に魚と野菜の蒸し物やホイル焼き、肉のグリルなどを摂るのがおすすめです。
日々の食事でできそうなところから取り入れながら、赤ちゃんを授かれるように身体の内側から温めていきましょう。
温活のために、温かいものをや身体を温める食材を積極的に摂ることは問題ありませんが、温活を意識するあまりそればかりを摂っていると栄養バランスが偏ってしまうことがあります。
栄養バランスが偏ると、身体のエネルギー不足や血行不良などを引き起こしてかえって体が冷えてしまうことも少なくありません。温活は健康維持のためによいとされていますが、ほどほどにして食事に関しては様々な食材をバランスよく摂るようにしましょう。
適度に身体を動かすことは、体温を上昇させる温活効果だけでなく、妊活の大敵であるストレス解消につながることから、心身のリラックス効果も期待できます。
なかなか赤ちゃんを授かれなかったり、冷えによる不妊や体調不良への不満・ストレスも和らげてくれるので、日々の生活のなかにちょっとした運動を取り入れると良いでしょう。
内容はそんなにハードなものでなくてよいので、全身の血行が促進され、下半身に程よい負荷のかかる以下のようなエクササイズを選びましょう。
妊活中の服装や寝る前の習慣に身体を冷やさないための温活の工夫を取り入れることで、妊娠しやすい身体づくりに役立ちます。
まず服装についてですが、妊活中は体を冷やさないように以下のポイントに留意して着るものを選ぶようにしましょう。
また、寝ている間に身体が冷えてしまわないよう、寝る2時間前を目安に血流を促進するストレッチをするのもおすすめです。
以下に妊活中におすすめの体操をご紹介しますので、空き時間を利用して実践してみてください。
上記の手足の体操をあわせて5分程度、入眠の2時間前を目安に毎日行いましょう。
身体を温め血流を促進することは、妊娠にかかわる子宮や卵巣に十分な酸素や栄養を行き渡りやすくし、赤ちゃんを授かりやすい身体づくりに役立ちます。このため、食事内容や服装・運動の習慣を見直して温活に励むことが、妊活の成功にもつながるのです。この記事を参考に温活として効果的な習慣を実践して、妊活成功に役立ててください。
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