大人ニキビによる肌荒れをすぐにでも治したい!どうすればいい?

2018/11/8

記事監修医師

国際医療福祉大学医学部、皮膚科

谷口 隆志 先生

大人ニキビはどうしてできるのでしょうか?また、大人ニキビを改善するためにはどうすればいいのでしょうか?大人ニキビの原因や改善方法について解説していきます。

大人ニキビができるメカニズムって?

大人ニキビは、乾燥、ストレス、疲労などの心身の不調との関わりが強いとされています。
そのため、主に皮脂の詰まりによって引き起こされる思春期ニキビとは異なり、バリア機能の低下、ターンオーバーの乱れなどの要因が大きく影響しています。

大人ニキビの主な原因

  • ストレスや体調の変化により皮脂の分泌が増加する
  • 紫外線を受けることにより活性酸素が生成され、周辺の組織にダメージを与える
  • バリア機能の低下により炎症が起きる
  • 乾燥や血流低下によりターンオーバーが正常に行われなくなり、角質が厚くなる
  • ターンオーバーの乱れや乾燥などにより毛穴の出口が詰まる

また、以下のような習慣のある人は、自律神経の乱れにより肌のバリア機能が低下するため、ニキビ肌になりやすいとされています。

  • 睡眠不足や疲労が続いている
  • 身近に強いストレスを感じる相手がいる
  • 多忙によってスキンケアを怠る日が多くなる
  • 生理前はイライラすることが多い
  • スナックなどのお菓子を食べることが多い

そのほか、ニキビは肌の脂っぽさにより起こるという思い込みから、以下のような「間違ったケア」をしていることも原因のひとつと考えられます。

  • 清潔を保つために洗顔を過剰に行っている
  • 熱めのお湯で洗っている
  • 肌のべたつきを防ぐために、乳液やクリームの使用を避けている
  • 肌への刺激を避けるために、スキンケアは行っていない

大人ニキビを早く治したい!しっかり皮脂を取ればいいの?

ニキビの予防や改善を行うためには、正常なターンオーバーの維持、皮脂量の調節、ストレス解消、不規則な生活習慣の改善などが大切になります。そして、以下のような「大人ニキビ」と「思春期ニキビ」の違いを理解し、大人には大人に適したケアをすることが大切です。

思春期ニキビ(10代の頃にできるニキビ)
  • 皮脂の分泌が過剰になることにより、毛穴が詰まりやすくなる
  • Tゾーンは特に皮脂の分泌が活発なため、ニキビができやすい
大人ニキビ(20代以降にできるニキビ)
  • ホルモンバランスの乱れや免疫力の低下によりアクネ菌の増殖が過剰になったり、ターンオーバーが乱れることにより古い角質の毛穴が詰まりやすくなることが原因で発生
  • 頬、口周り、顎などの乾燥しやすい箇所に特にできやすい

思春期ニキビと大人ニキビの共通点

いずれも、睡眠不足やストレスなどが大きな要因となります。

ストレスが溜まることにより男性ホルモンの分泌が活発になると、皮脂分泌の増加や、角質が厚くなることに伴い毛穴が詰まりやすくなります。
また、症状が悪化することでニキビ跡やシミの原因となることがあります。

大人ニキビのための正しい洗顔

クレンジング

クレンジングは、1日に何度も行ったり、メイクをしていない時に行う必要はありません。
また使用するクレンジングは、肌へのあたりが柔らかく洗い流せるクリームタイプのものがおすすめです。

洗顔

洗顔料は、刺激が少なく皮脂汚れを落とすことのできる固形石鹸を使用し、以下の流れで洗顔してください。

  1. まずはじめに、ぬるま湯で顔を少し濡らします。
  2. 洗顔料を手に取って、卵1個分ほどのキメ細かい硬めの泡を作ります。
  3. 作った泡を、Tゾーン、Uゾーン、目元、口元の順番にころがします。
  4. ぬるま湯で素早くすすぎ残しがないように泡を洗い流します。
  5. やわらかいタオルで肌を軽く押さえて、水気を吸い取ります。

保湿

洗顔後は、化粧水・美容液を手でやさしく押さえるように肌になじませてください。

化粧水は、皮脂分泌をコントロールしたり、紫外線による皮脂の酸化やニキビの腫れを抑えたり、ニキビ跡の赤みに効果が報告されているビタミンC誘導体配合のもの、美容液は、保湿力の高いヒアルロン酸やセラミドが配合されているものがおすすめですが、油分が多すぎると毛穴のつまりの原因となってしまいますので一人一人の肌質にあったものを使用する必要があります。

洗顔のポイント

大人ニキビのある時は、肌への刺激を最小限に抑えて、油分をつけすぎないことが大切です。また、肌が乾燥すると毛穴出口の角質が厚くなったり、毛穴の詰まりが悪化するため、水分をしっかりと肌に与えることも重要となります。

大人ニキビはもうイヤ!予防法を知ろう

大人ニキビを予防するには、ニキビに良くない食べ物を控え、ニキビ改善に役立つ食べ物を摂るようにすることが大切です。

ニキビに良くないといわれている食べ物

チップス、油揚げ麺、フライ、肉類などの油分の多い食品や、乳製品などは大人ニキビに対して悪影響だといわれています。

またアルコールは、体内で分解される際にビタミンBを消費するため、なるべく控えるようにしましょう。ビタミンBには、皮膚の新陳代謝を促進したり、皮脂分泌を抑制するなどのニキビに対して有効な作用があります。

ニキビ改善に役立つといわれている食材

ニキビの方は亜鉛が足りていないという報告や、低GI食品(GI値とは、炭水化物が消化されて糖に変化する速さを表す値です)を摂取している人はニキビが少ないという報告があり、亜鉛を含んだ食品や低GI食品がニキビには良いといわれています。ただ、牛乳は低GI食品ですが、ニキビを悪化させるという報告があります。

ただし、特定の食品ばかり食べていては栄養状態が悪くなるので、紹介した食べ物以外もバランスよく食べましょう。

ニキビがあるときのメイク

大人ニキビがあるときのベースメイクは、ニキビを悪化させずにカバーすることが大切になります。油分少なめのファンデーションや、肌より少し暗い色のコンシーラーを使用するといいでしょう。

また、ノンコメドジェニックといって化粧品を使用した部分の毛穴が皮脂でつまりやすくならないかを確認するテスト(ノンコメドジェニックテスト)をクリアした化粧品を使用すると安心です。

そのほか、メイクのときは、以下のことに注意してください。

  1. まずは化粧水・美容液で保湿をしっかりと行い、日焼け止めを塗ります。
  2. コンシーラーをニキビより二回り大きいほどの量を出して、目立たないように肌になじませます。コンシーラーをのせる時は指は使わずに、清潔なコンシーラーブラシを使用しましょう。
  3. 油分少なめのファンデーションで、肌の表面を軽く押さえるようにします。

おわりに:大人ニキビの原因となる習慣を改善しましょう

大人ニキビは、乾燥、ストレス、疲労などの心身の不調との関わりが強く、バリア機能の低下やターンオーバーの乱れなどの要因も大きく影響していると言われています。大人ニキビを改善するためには、正しい洗顔、食生活や生活習慣の改善、ストレスや疲労の解消などを行うことが必要となります。

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