学生にもできる!ストレスとのつきあい方

2017/3/31

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

待ちに待った学生生活。しかし、新生活はいいことばかりとは限りません。なにかと不慣れなことも多く、ストレスをためてしまいがちな時期でもあるのです。本稿では、ストレスの主要な徴候や向き合い方、そして過剰なストレスを抱えてしまったときの対処法をお伝えします。

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学生生活とストレス

学生生活をはじめることは、ストレスを多く経験する可能性があります。ストレスにいかに対処するかは、それが健康問題に発展するかどうかが鍵となります。
ストレスは、自然な感覚です。挑戦的な状況に対処するのに役立つものでもあります。少しであればそれは良い効果をもたらす可能性があります。試験を受ける時にストレスを感じることによって一生懸命努力をし、ベストを尽くそうとするからです。
進学等で一人暮らしを始めると、ストレスに満ちた変化が伴うことがあります。これには、新しいエリアへの移動、新しい人との出会い、厳しい予算の管理などがあります。

ストレスがあるかもしれない徴候

ストレスの最初の徴候は次のとおりです。
・過敏症
・睡眠の問題
・ドライマウス
・胃を乱す
・心悸亢進(心臓の動悸)
・発汗
・息切れ
・うつ病

あまりにも多くのストレスは、物理的および心理的な問題につながる可能性があります。
不安感を持つこともあります。単なる不安を感じる程度から重度の不安感や麻痺的なパニックまでさまざまです。

ストレスに役立つもの

短期間のストレスは正常であり、やることをやり遂げる(仕事負荷を削減する)か、他の人と話をしてリラックスする時間を取ることで解決できます。
以下の提案のいくつかは役立つかもしれません。

不安になることが何であるかを考えてみましょう

ストレスの原因は例えば、試験またはお金や恋愛関係の問題でしょうか?自分が置かれているプレッシャーを和らげられるよう、状況を変えることができるようにしてみましょう。

より健康的なライフスタイルを持ちましょう

よく食べ、十分な睡眠を取って、定期的に運動し、アルコールを減らし、仕事や勉強だけでなく人と交流する時間を過ごしてみましょう。

未来を心配したり、他人と自分を比較したりしない

リラックスする方法を学びましょう

パニック発作やストレスの多い状況にある場合は、自分の外にあるものに集中してみるか、テレビの電源を切り誰かとおしゃべりするとよいでしょう。

学生のストレスに対する専門家の助け

長期的なストレスと不安は、自身で解決するのが難しく、助けを求めるのが最善かもしれません。
一人で苦労しないでください。不安は学業成績に深刻な影響を与える可能性があります。苦しむだけでなく、多くの無駄な努力を意味します。

おわりに:切っても切り離せない学生生活とストレス

わたしたちは日常生活において、何らかのストレスを常に感じ続けています。しかし、たとえ専門家ではない学生であっても、ストレスと折り合いをつけていくということは必須です。毎日のちょっとしたことでストレスは軽減することができます。もしどうしても辛いと感じたときは、自分で対処仕切れなくなる前に専門家の方に相談してみてください。幸せな学生生活を送るために、ストレスとのつきあい方を知っておくのはたいへん重要なことだといえるでしょう。

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