胃の基礎知識 ― 構造と働きについて理解しよう!

2018/9/24

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

胃はどのような構造をしているのでしょうか?また、胃粘膜と粘液はどんな働きをしているのでしょうか?
ここでは、基礎的な知識として、胃の構造や働きを紹介していきます。

胃の中の構造ってどうなっているの?

胃は、口から入ってきた食物が食道を通って蓄えられるための袋のような臓器のことで、入口から順に、噴門、胃底部、胃体部、幽門前庭部、幽門と言う部位から成っています。
また胃壁の内側は、粘膜層、粘膜下層、筋層から成っており、粘膜層は上皮細胞(粘液を分泌する)、副細胞(粘液を分泌する)、壁細胞(塩酸を分泌する)、主細胞(ペプシノーゲンを分泌する)により構成されています。
空腹時の胃は細長くしぼんだ状態ですが、満腹時には食物や飲み物を蓄えるために大きくなり、約1.5~2.5L入るといわれています。

胃粘膜と粘液はどんな働きをしているの?

胃は主に

  • 摂取した食物を一時的に蓄える役割
  • 消化の第一段階を行う役割

を担っていて、収縮運動をすることで胃液と胃のなかの食べ物を粥状にして、十二指腸に送り出します。

胃液の主成分は塩酸であり、この強い酸で胃の内容物を殺菌します。胃粘膜(胃壁)は胃粘膜で保護されているので健康な状態であれば胃酸で胃に穴があくことはありません。
また、胃底腺から分泌されるペプシノーゲンは、胃液中の塩酸と反応してタンパク質分解酵素であるペプシンに変化し、タンパク質を分解します。

胃粘膜と胃粘液の関係性

胃粘膜には、胃の内側全体を保護する粘液を分泌する作用と、胃酸や消化酵素を分泌する作用があります。
また、胃粘膜は自らを再生する能力が非常に優れているため、強い胃酸の作用によって胃粘膜が荒れてしまった場合でも、粘膜の血流が通常通り働いていれば、早急に回復することが可能です。
そして、胃粘液は厚さ0.5~2.5mmほどの胃粘膜で覆うことで、胃酸などから胃粘膜を保護しています。

おわりに:胃には食べ物を一時的に蓄えて消化を行う働きがあります

胃は入口から順に、噴門、胃底部、胃体部、幽門前庭部、幽門と言う部位から成っており、主に、摂取した食物を一時的に蓄える働きと消化の第一段階を行う働きがあります。
また、胃粘膜には、胃の内側全体を保護する粘液を分泌する作用と、胃酸や消化酵素を分泌する作用があり、胃粘液には胃粘膜を覆って食物の移動を促進したり、胃酸などから胃粘膜を保護する働きがあります。

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