記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/10/1
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
糖尿病、または糖尿病予備軍とされるほど血糖値が高くなると、食事療法として医師から血糖値を上げにくい食事の内容・摂り方の指導を受けます。
今回は、血糖値の乱高下を防ぐための食事について、積極的に摂るべき食材から推奨される食事の時間帯、食べ方のコツまで解説していきます。
まったく同じ食事でも、食べ方を変えるだけで血糖値への影響を抑えることができます。
過去に非糖尿病の学生に対し、幕の内弁当とサラダという内容の食事を以下の3パターンの食べ方で摂取し、食後30分ごとの血糖値の変化を調べる検証が行われました。
※食後30分ごとに、指先から血を採取して血糖値を測定。
※血糖値とあわせて、食前と食後2時間後に尿中のインスリン量を測定。
この結果、血糖値はごはん食べや三角食べをした人よりも、サラダ・肉から食べた人の方が低い数値を示しました。
このことから、食事の内容ではなく食べる順番を変えるだけでも、血糖値の変化をある程度コントロールできると可能性があると推測できます。
つまり、食事をサラダ(野菜類)・おかず(タンパク質・脂質)・ごはん(糖質)の順に食べるようにすれば、食後の血糖値の上昇を穏やかにできるのです。
食後の急激な血糖値上昇を防ぐには、食べ方以外にも食事を摂る時間帯や、食事と食事の時間の空け方にも注意が必要です。
以下に糖尿病治療中、または血糖値が高めの人にとって理想的な食事の時間帯・回数・間隔をご紹介します。
また、上記とあわせて1食にかける時間や噛む回数も、食後の血糖値上昇に影響します。
料理を小分けにして皿数を増やす、1口の量を減らして口に運ぶ回数を増やす、よく噛む必要のある固めの食材を使うなどして、食事・咀嚼回数を増やす工夫をしましょう。
ここからは、血糖値を上げにくくする効果がある食材をご紹介します。
血糖値の急激な上昇を抑えるには、以下のような食物繊維が豊富な食材が効果的です。
ごはんや麺類だけを食べるのではなく、血糖値を上げにくくする食材を日々の食事に少しずつプラスするよう、習慣づけてください。
特別なことをしなくても、日々の食事の食べ方や時間帯、メニューや品数を少し工夫するだけで、食後の急激な血糖値上昇は防ぐことができます。食事は野菜から食べ、咀嚼と消化に時間のかかる食物繊維豊富な食事を意識し、食事時間を規則正しくするだけでも効果が期待できるでしょう。すぐに全部を実践するのが難しければ、できるところからで構いません。医師に相談しつつ、無理のないところから始めてください。
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