記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/10/24 記事改定日: 2019/5/23
記事改定回数:1回
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MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
胃潰瘍のときは食事でどのようなことに注意すればいいのでしょうか?また、胃に負担がかからない食べ物、逆に胃に負担となってしまう食べものとは、具体的にどのようなものでしょうか?
おすすめレシピとあわせてご紹介していきます。
胃潰瘍のときは、まず1度に食べる量が多くならないように気を付けることが必要ですが、それによって必要なエネルギーやタンパク質が不足しないように注意しましょう。なお、食欲があまりないときには、間食の量を少し増やすなどして、栄養不足に陥らないようにしてください。
また、食事は決まった時間に規則正しく食べ、消化を促進するためによく噛んで食べましょう。特に早食いの人は、良く噛むことを心がけることが大切です。
主食となるご飯、お粥、うどんなどは適量食べるようにし、毎食1品程度(夕食は2品程度)、脂肪の少ない肉や魚、卵、豆腐などの良質なタンパク質を摂るようにしましょう。
胃潰瘍のときは、塩味の強い漬物、干物、塩辛や酢の物は控え、薄味を心がけるようにしましょう。牛や豚などの脂身、脂肪の多い魚、ハム、ベーコン、天ぷらなどの食べた後胃の中に長時間留まる食べ物は避け、食物繊維を多く含む、たけのこ、ごぼう、れんこん、ひじき、舞茸などの野菜や、いか、たこ、貝類などの硬い食品はなるべく控えるようにしてください。食物繊維を食べるときは、食材の繊維を断ち切るように切ったりやわらかく煮るなどして、調理方法を工夫しましょう。
また、柑橘類、香辛料、コーヒー、アルコール、炭酸飲料などの刺激物は、胃に負担をかけて胃酸の分泌を促進するため、控えることをおすすめします。バター、マヨネーズ、卵黄などの脂質も、多く食べ過ぎると胃に長時間滞留するため注意しましょう。
このほか、極端に熱い汁物や冷たい飲み物なども胃に負担がかかります。
以下で胃潰瘍のときに食べない方が良い食品をまとめたので、参考にしてください。
胃潰瘍になったときは、胃に負担をかけず消化のよい食事を心がけることが大切です。ここでは、胃潰瘍のときにおススメのレシピを3つご紹介します。
牛乳は胃の粘膜を覆って保護する作用があります。スープにして野菜を柔らかく煮込むことで消化に良く満足感のある一品に仕上がります。
キャベツと玉ねぎは適当な大きさにカットし、オリーブオイルでしっかり炒めます。しんなりしたら鍋に牛乳とコンソメを投入して弱火でしっかり煮込み、塩コショウで味を整えれば完成です。
お好みでベーコンなどを入れても良いですが、胃潰瘍の症状が強い時は野菜のみにしておきましょう。
主食におすすめなのは、なんといってもおかゆです。鮭フレークとだしを使うことで塩分を抑え、胃の粘膜に刺激を与えない一品にすることができます。
鍋に昆布や鰹節などでしっかりとった出汁を投入し、柔らかい目に炊いたご飯を投入して柔らかくなるまで十分に煮込みます。そこに溶き卵と適量の鮭フレークを混ぜ合わせれば完成です。
症状が改善するとともにおかゆを硬めにしていくのもポイントです。
胃潰瘍でもデザートを楽しみたいと言う人におススメのレシピです。消化が良く胃にやさしいヨーグルトにはちみつとプルーンをプラスすることで回復に良い栄養素も摂ることができます。
作り方は簡単。無糖ヨーグルトに適量のはちみつとプルーンジュースを回し入れてよく混ぜ合わせ、桃やみかんなどお好みの缶詰フルーツをトッピングすれば完成です。
胃潰瘍のときに失われがちな鉄分と粘膜の修復に必要なビタミン類をたっぷり摂ることができます。
胃潰瘍のときは、食事を摂る時間や量に気をつけ、胃に負担のかかる食品を避けることが大切です。ただし、エネルギー不足にならないように必要な栄養はしっかりと摂るようにしましょう。また、アミラーゼ、プロテアーゼ、ビタミン類、水溶性食物繊維などの胃に効果的な栄養素を積極的に摂取することも大切です。
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