記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/10/15
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
なんとなく胃が重い、胃が痛いなどの胃の不調の原因としては、ストレスや暴飲暴食がよく知られています。しかし、季節の変わり目の気温や気候の変化も、胃の不調を引き起こす原因の可能性があるのです。以降で詳しく解説していきます。
蒸し暑い夏から一転、湿度も下がり、涼しい時間帯も増えてくる秋は過ごしやすい季節です。しかしこうした季節の変わり目の体内は、急激な寒暖差によって肉体的なストレスを抱えている状態でもあります。
人間は急激な寒暖差を感じると、自律神経が乱れるようになるといわれています。自律神経の機能というと体温調節がよく知られていますが、実は自律神経が乱れると胃腸の働きにも影響が出るようになります。具体的に起こる症状としては、胃痛や下痢、便秘などです。そして秋の肌寒さからくる冷えや、自律神経不調による体温調節力の低下も、これらの症状の引き金とされています。
季節の変わり目になると、なんとなく胃が痛くなる、重くなるといった不調が出てしまう場合は、以下の対策を実践してみてください。
冷たい食べ物や飲み物は胃を刺激し、胃壁を荒らしたり、胃の機能を低下させる原因となります。胃の調子が悪いときは、なるべく温かいものか常温のものを摂取するようにしましょう。
自律神経の乱れや冷えからくる胃の不調には、お風呂で体を温めるのが有効です。38〜40℃のぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、体が温まるだけでなく、副交感神経が刺激され、心身のリラックス効果も得やすくなります。
日中の気温がまだ高めの秋は、オフィス内で冷房がついていることも少なくありません。しかし、人間の体は5〜7℃以上の寒暖差を感じると、自律神経が乱れやすくなってしまうため、そのぶん胃の不調も悪化しやすくなってしまいます。
カーディガンやひざ掛け、腹巻、レッグウォーマーなどの防寒グッズをしっかり準備しておきましょう。特に下半身の保温が重要です。
胃の調子には、環境や対人関係からくる精神的なストレスも大きく関わっているといわれています。休みをとって好きなところに出かけたり、アロマを焚いたり、ストレッチをしたりと、自分なりのリラックスタイムを一日の中に設け、うまくストレスを発散することも大切です。
寒暖差の激しい秋は自律神経が乱れやすく、また肌寒さから体も冷えやすいため、胃の不調が起こりがちです。最近胃の不調で悩んでいるという方は、ご紹介した対策をぜひ実践してみてください。それでもあまり改善しないという場合は、別の疾患の可能性もあるので、病院を受診しましょう。
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