記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/10/22
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
コンビニで売られているお菓子などで、「低GI」と表示されているものを見たことはありませんか?この「GI」は近年よく聞く言葉ではありますが、どういう意味を持つのでしょうか?ダイエットとの関連性など、わかりやすく解説していきます。
GIとは、グリセミック・インデックス(Glycemic Index)の略語で、炭水化物を含む食品を食べた後に起こる血糖値の上昇の程度にあわせ、それぞれの食品に与えられる指数です。食品が体内で糖に変換され、血糖値が上昇するスピードを示す数値になります。
普段、私たちが食事で摂取したものは体内で糖に変換されて血中を流れ、その結果血糖値が上昇します。この糖は脳をはじめとした各組織に送られ、エネルギーとなりますが、効率よく行き届かないと集中力の低下や倦怠感などさまざまな不調をきたすようになります。
そういった状態を防ぐため、血糖値が上がった段階ですい臓から分泌されるのが「インスリン」です。インスリンは糖を各組織に速やかに届けるサポートをし、血糖値を下げる作用があります。しかし、脂肪をつくり、脂肪細胞の分泌を抑制する作用もあるため、大量に分泌されすぎると肥満の原因にもなるといわれています。
このインスリンは、血糖値が急激に上がれば上がるほど多く分泌されます。つまり、インスリンの過剰分泌を防ぐには血糖値の急激な上昇を防ぐことが重要であり、そこで注目したい数値のひとつが「GI値」になります。GI値は体内で食べ物が糖に変換され、血糖値が上昇するまでのスピードを表す指数であり、この値が低ければ低いほど血糖値の上昇が遅く、インスリンの過剰な分泌を抑えられるといわれています。
GI値は、ブドウ糖を摂取したときの血糖値上昇率を100として、相対的に数値が表されます。各食品は「高GI食品」「中GI食品」「低GI食品」の3段階に分けられており、それぞれの指数は以下のとおりです。
ダイエット中の食事では、摂取カロリーに注意するのが基本となりますが、近年は「GI値」に注目したダイエット法も取り入れられるようになってきています。血糖値が急激に上昇するとインスリンが過剰分泌され、太りやすい体になってしまうといわれているので、ダイエット中の方は、低GI食品を中心に献立を組み立ててみてはいかがでしょうか。
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