各地に広がる梅毒感染!「梅毒」とは、一体どんな病気?

三上 貴浩 先生

記事監修医師 東大医学部卒、医学博士

三上 貴浩 先生

性感染症の一つである「梅毒」が全国的に広がっており、岡山県・熊本県では、感染者数が昨年の3倍にのぼったと報じられました。
梅毒は、これまで多かった大都市以外の地方でも患者が増えています。
今回の記事では、そんな感染が拡大している「梅毒」とは、一体どのような病気なのかご紹介します!

もくじ

梅毒とは?

梅毒とは、痛みを伴わない潰瘍を引き起こす細菌性の感染症で、潰瘍は通常性器周辺にみられます。潰瘍は自然に消えますが、発疹が出たりリンパ節が腫れたりするなどのほかの症状が現れることがあります。
梅毒は初期の段階では非常に感染力が強く、性交渉の際に感染者の皮膚に密着すると感染します。梅毒は抗生物質(ペニシリン)を注射したり錠剤を服用し、治療します。
なお、妊娠中にかかると梅毒は胎盤を通過し、様々な障害や死産を引き起こす可能性があります。

梅毒の症状

梅毒の第1段階は初期梅毒と呼ばれ、通常、感染してから10日~3ヶ月後に起こります。男性では、梅毒感染のきっかけは陰茎の傷口、女性の場合は膣周囲または膣の傷口である可能性があります。梅毒の傷口は通常痛みを伴わないので気付かないかもしれませんが、早期に梅毒を治療しないと傷口から血中に細菌が広がります。
梅毒が血液に入ると、第2段階に入り、多くの問題を引き起こします。最も一般的な兆候は発疹です。発疹は通常赤褐色で、体のどこにでも(手のひらや足の裏にも)発生する可能性があります。 発疹は傷口の出現から2〜10週間後に現れ、その他第2段階の症状として、発熱、リンパ節腫脹、咽頭痛、体の痛み、口中の痛み、疲労感などがあります。
そして第2段階から回復した後は、潜伏期に移行することがあります。この段階では症状はありませんが、細菌はまだ体内に残っています。
長年梅毒を患っているにも関わらず治療を受けていない人々は、第3段階を発症する可能性があります。この段階は、脳や脊髄に問題を引き起こす可能性があり、心臓や血管系にも損傷を与えることがあります。
梅毒感染者には、感染の兆候がない人や、非常に軽度な人もいます。その人々は自分が梅毒感染者だと知らない可能性があります。
しかし、彼らに兆候がない場合や兆候が消えても、細菌はまだ生きており、何年も後に深刻な健康上の問題を引き起こす可能性があります。

梅毒の罹患を回避しよう!

コンドームの使用は梅毒感染予防に役立ちます。しかし、セックスの際ローションやモイスチャライザーなどの油性潤滑剤を使用する場合は、コンドームの破損や故障の原因となるため注意が必要です。
もし罹患したかもしれないと不安になった場合は、速やかに病院へ行き血液検査を行いましょう。

おわりに

コンドームの適切な使用により、「梅毒」を予防することができます。厚生労働省もなお、適切なコンドームの使用を呼びかけています。
自身そしてパートナーを傷つけないためにも、梅毒から身を守るよう注意しましょう。

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