大腸ポリープ切除後の食事の注意点は?仕事や運動はいつから?

2018/11/9

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

大腸ポリープを切除した後で気になるのが、生活上の注意点です。食事内容や運動、仕事復帰、旅行など、切除から何日経ったらどうすればいいのかなど、具体的にお伝えしていきます。

大腸ポリープ切除後の食事はどうすればいい?

大腸ポリープ切除後は、切除したポリープの大きさや深さなどによって食事の制約や内容が異なります。最初は水分を少量摂るのみにとどめ、気分不快など症状が見られなければ食事が開始されます。

大腸ポリープ手術後の最初の3日間ほどは、ゼリーやヨーグルトといった流動食や消化の良い食事を摂るようにしましょう。くず湯から始め、豆腐、プリン、うどん、そば、お粥、軟飯、パンと徐々に形状を上げていくと良いでしょう。

野菜を食べる場合には必ず火を通したものにしましょう。肉を食べる場合には加熱した脂肪の少ない部分とし、魚は加熱した白身魚やはんぺんなどが適しています。果物ではバナナ、リンゴ、モモ、果物の缶詰などが適しており、乳製品や卵も加熱していれば食べても構わないとされています。

手術後4~7日で通常の食事へ戻して構いませんが、コーヒー、お酒、漬物、カレーなど強い香辛料を含むもの、こんにゃく、きのこ、海藻、脂っこいものなどの消化の悪いものは控えることをおすすめします。特にアルコールは血管の収縮や拡張がおこってしまい、結果として血行が良くなることから術後の出血の原因にもなりかねないため控えることが望ましいです。

大腸ポリープ切除後、仕事や運動をしていいのはいつから?

大腸ポリープの切除後は仕事や運動といった活動にも制限があります。基本的に手術後は安静に過ごすことが必要で、腹部にも力を入れないようにして過ごすようにします。

2~7日経てば事務仕事であれば復帰可能となりますが、重労働など身体を動かす労働は身体が熱を持ってしまい、血行が良くなることで傷口から出血するリスクが高まるため避けるようにしましょう。重い荷物をもったり汗をかいたりといった行為も避けるようにしましょう。

8日目以降であれば、通常の生活に戻ることが可能となります。「大腸ポリープの切除後は2週間は仕事を休むことが必要」といわれることもありますが、多くの場合、1週間ほどで職場復帰をし、様子を見て出血などが見られるようであれば病院に行くなどの対応をとっていることが多いようです。また、事務仕事でも自宅でできるものであれば、大腸ポリープの切除後1日目からの仕事も可能となりますが、通勤しての事務仕事は2日目以降が推奨されます。

また運動は、大腸ポリープの切除後1日目から散歩程度であれば可能です。しかし、ウォーキングは不可となります。3日目以降で通常の買い物レベルの外出も可能ですが、仕事と同様に重いものを持たないよう注意してください。

1週間経過したら、自転車、バイクの運転、重い荷物の運搬、水泳、ウォーキング、体操などを行うことが可能です。さらに2週間経過したらジョギング、ゴルフ、テニスといったスポーツが、3週間経過すれば登山などをすることができるようになります。

海外旅行もポリープ切除後に控えたほうがいいの?

大腸ポリープの切除後は、飛行機に乗れないといった制限はありません。しかし、切除後2週間は出血のリスクがあります。そのため飛行機の中や海外で出血を起こしてしまうと、対処が遅れたり、日本とは異なる対処がされたりして、後遺症が残るまたは命にかかわる可能性もあります。

そのため海外旅行を検討している場合には、大腸ポリープの切除後2週間以降、出血のリスクが回避できる3週目あたりを目途とすることをおすすめします。ただし、国内旅行であれば、大腸ポリープの切除後1週間からでも可能です。その際に出血をした場合には、旅行先の病院をすぐに受診できるように気にかけておくようにしましょう。

おわりに:大腸ポリープの切除後は日常生活にも注意を

大腸ポリープの切除後は食事や運動、仕事や旅行など日常生活のさまざまな場面で注意をすることが必要です。大腸ポリープの切除後2週間は出血のリスクもあり非常に危険です。痛みもなく動けるからと手術直後から日常生活へ戻ろうとせず、手術直後は安静を保ち徐々に食事内容や仕事、運動を始めていくようにしましょう。食事の内容や運動、仕事の内容は執刀医や主治医にしっかりと確認をとることをおすすめします。

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