記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/11/18
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病は、発症するとどんな症状が出るようになるのでしょうか。また、予防するにはどんなことに気をつければいいのでしょうか。生活習慣病を招く危険因子と併せ、解説していきます。
生活習慣病は、特定の病気をあらわすものではありません。食事や運動、喫煙や飲酒といった「生活習慣」が、発症や症状の進行に影響を与えると考えられている病気をまとめた呼び方です。
生活習慣病として知られているものとしては、脂質異常症、高血圧、糖尿病、肥満、がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、歯周病などがあります。脂質異常症は、以前は高脂血症とも呼ばれていた症状で、血液中に含まれるコレステロールや中性脂肪が多い状態をいいます。
生活習慣病は放置しておくことで、心筋梗塞や脳血管障害(脳卒中)などの重大な疾患につながる可能性があり、最悪の場合は命を落とすこともあります。
生活習慣病は、肥満のように比較的変化がわかりやすいものを除き、ほとんど自覚症状がなく静かに進行していきます。特に、高血圧や脂質異常症、糖尿病は日常的には自覚症状はなく、健康診断で指摘されて初めて自覚をする人もいます。
生活習慣病のリスクを高める要因としては、食習慣や運動習慣、喫煙や飲酒、睡眠やストレスなどが挙げられます。たとえば食事は、栄養バランスの偏りのほか、食べ過ぎも含まれます。また、味付けが濃いものや揚げ物など、塩分や糖分が多かったり、脂肪量が多かったりするメニューも一因です。
運動習慣については特定のスポーツをしないというだけではなく、日常的に自動車での移動が多いなど、生活上の運動量が限られていることが挙げられます。
いずれも、体に与える影響には個人差はあります。しかし、多かれ少なかれ人間の体にジワジワと悪影響が積み重なり、生活習慣病へとつながっていきます。
生活習慣病は30〜40代頃に発症する人が多くなると言われていましたが、ライフスタイルの変化によって若い世代でも注意が必要となっています。
厚生労働省では、国民全体が人生の最後まで元気に健康で楽しく毎日が送れることを目標とした「スマート・ライフ・プロジェクト」を推進しています。運動、食生活、禁煙を3本の柱として、以下のように具体的にどのような行動をしたら良いかを呼びかけています。
以上の3点に加えて、定期的に健康診断を受け、病気や異常の早期発見と早期治療に繋げることが、生活習慣病の予防につながります。
生活習慣病は、健康に悪影響を与えると考えられる「生活習慣」を続けることによって起こる病気をまとめた呼び方です。代表的なものに、糖尿病や高血圧、肥満などがあります。
生活習慣病の多くは自覚症状がなくジワジワと進行していき、脳卒中や心筋梗塞といった重大な病気につながることもあります。ライフスタイルの見直しや、健診の受診を心がけ、生活習慣の予防につなげていきましょう。
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