インナードライ肌の乾燥、どうやってスキンケアすればいいの?

2019/1/11

谷口 隆志 先生

記事監修医師

川崎たにぐち皮膚科、院長

谷口 隆志 先生

肌表面はテカリやベタつきが見えるのに、手で触ってみるとゴワゴワ乾燥している場合、「インナードライ肌(隠れ乾燥肌)」という肌質の可能性があります。今回はこのインナードライ肌の特徴や、必要なスキンケアについてお伝えしていきます。

インナードライ肌ってどんな肌?

インナードライ肌とは、肌の内側(=インナー)がカラカラに乾燥している(=ドライ)肌状態のことです。「隠れ乾燥肌」とも呼ばれます。

インナードライ肌の特徴は、肌表面ではテカリや毛穴の開き、ベタつきなど潤って見えるのに、実際に肌に触れてみるとパリッと硬い、あるいはゴワゴワしているという点です。いうなれば肌表面は脂性肌、内側は乾燥肌の状態で、ファンデーションのノリが悪かったり、崩れやすかったりすることもあります。

インナードライ肌の原因は?

正常な角質層は「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「角質細胞間脂質」の3つの働きによって、肌の潤いをキープしています。皮膚の表面の角質にある天然保湿因子と角質細胞間脂質が水分を肌にキープし、毛穴から分泌される皮脂によって形成される皮脂膜が水分の蒸発を防いでいます。

紫外線や乾燥、室内と外との温度差、不規則な生活やストレスなどによって天然保湿因子や角質細胞間脂質が減ってしまうと、皮膚の水分を保つことができずに乾燥肌になる一方で、水分の蒸発を防ごうと毛穴から皮脂の分泌が過剰になってしまうことでテカリがでてインナードライ肌になると考えられています。

また、インナードライ肌は見た目上「脂性肌」と勘違いされやすいので、脂性肌のケアを続けることでますます肌内部が乾燥し、インナードライが進行してしまうという悪循環に陥りがちです。肌の内側が乾燥していると、それを潤すために肌表面でさらに過剰な皮脂分泌が起こり、テカリやベタつきがひどくなってしまうことがあります。

インナードライ肌に必要なスキンケアは?

肌表面はテカリが気になるのに、内側はカラカラ…そんな厄介なインナードライ肌は、どうやってケアをしていけばいいのでしょうか?

洗浄力の強い洗顔料は使わない

「洗っても洗ってもテカリが改善しない」という場合、洗顔料や洗顔の仕方に原因があるかもしれません。
インナードライ肌の方は、テカリや毛穴が気になるからといって、洗浄力の強い洗顔料やクレンジング剤を使ってしまうと、肌に必要な皮脂まで奪われてしまい、過剰な皮脂分泌を招く恐れがあります。

洗顔は1日2回までとし、マイルドな洗浄力の洗顔料に切り替えてみましょう。

洗顔後はすぐに保湿を

洗顔後は肌が非常に乾燥しやすい状態なので、すぐに化粧水をたっぷり肌につけてください。なお、乳液は化粧水の成分を肌に閉じ込めるのに必要なアイテムなので、化粧水後には必ずつけるようにしましょう。

紫外線対策

紫外線による刺激は、肌の乾燥を悪化させる要因の一つです。紫外線は一年中、曇りの日でも降り注いでいるので、いつものスキンケアに日焼け止めも追加しましょう。

インナードライ肌には、どんな洗顔料や化粧水を選べばいい?

インナードライ肌は日常的なスキンケア対策で大半は改善していきますが、正しいケアを行わなければ症状が悪化してしまいます。とくに洗顔料や化粧水の選び方は大切です。

顔がテカっているとついつい洗浄力の高い洗顔料を選んでしまいがちですが、皮脂を過剰に洗い流してしまうと肌がさらに乾燥し、皮脂の分泌が促されてしまうことがあります。洗顔料を選ぶときは、天然成分由来のものなど肌に負担のないものにしましょう。

また、化粧水は保湿効果が高いものを選ぶのが何よりの重要です。ヒアルロン酸など肌の奥にまで潤いを届ける成分が含まれたものを選びましょう。
また、美白成分として多くの化粧水に含まれるビタミンCは肌の乾燥を加速させてしまうことがありますインナードライ肌の方には向きませんので、まずは美白よりも保湿を重視した化粧水を選ぶとよいでしょう。

おわりに:インナードライ肌はテカっていても乾燥してる。保湿がとても大切!

肌表面がテカっているように見えても、内側では乾燥しているインナードライ肌。脂性肌向けのスキンケアを続けていると、肌の皮脂が少なくなりすぎてしまい、乾燥が悪化してさらに過剰な皮脂分泌が起きてしまう恐れがあります。まずはご自身の肌質を見極め、適切な方法でスキンケアしましょう。

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