赤ちゃんはいつからハイハイするようになる?

2017/4/10 記事改定日: 2019/9/11
記事改定回数:1回

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

赤ちゃんとの生活にも慣れてくると、「ハイハイはいつから始まるのかな?」「うちの子、全然ハイハイしてくれない…これって変?」など、不安に思うことがあるかもしれません。この記事では、赤ちゃんのハイハイはいつから始まるのかや、ハイハイの形、なかなかハイハイしてくれないときのサポートのコツをご紹介します。

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

ハイハイを始めるのはいつから?

およそ8カ月前後(早い子では6~7カ月前後)から、赤ちゃんはハイハイを始めます。ただし、赤ちゃんによってはハイハイをまったく行わず、座っている状態から立ち上がって、一気に歩くことまで進んでしまうこともあります。

9カ月近く経っているのにハイハイを始めなくても、心配する必要はありません。ハイハイは発達段階の指標には含まれていないので、ハイハイが遅くても、あるいはまったくハイハイをしなくても問題ありません。ただ、もしほかの発達領域(言語、社会的交流、運動能力など)にも遅れがみられるようなら、念のため病院で診てもらってください。

正しいハイハイの形は?

ハイハイにはさまざまなタイプがあるので、どれが正しい、間違っているというものはありません。以下に、ハイハイにはどんな形があるかをご紹介します。

ハイハイ
ハイハイの典型的なスタイルです。腕から手とひざを押して、反対の脚と手を前方に動かして進んでいきます
ずりばい
お腹と足を床に付け、腕で自分の体を引っ張る形ではっていきます
おしりハイハイ
お尻で床を滑りながら、足で前進するようにハイハイをします
ごろごろ
前方に動くコツをつかむまで、前後に転がります
3点ハイハイ
両手と片方のひざを使ったハイハイです。もう一方のひざを楽にしています
高這い
下を向いた「ヨガの犬のポーズ」から、脚を伸ばし背中を高く持ち上げ、手足でよたよたと進みます
馬とび
四つん這いでブリッジをつくり、自分を前方に押し出して進みます
かにハイハイ
前方ではなく後方に進んでしまうハイハイです

赤ちゃんにハイハイさせる方法は?

赤ちゃんのハイハイをさせるには、どんなアプローチが有効でしょうか。

腹ばいの時間をつくる

赤ちゃんが4本の手足で自分を起こす練習ができるように、たっぷり腹ばいで過ごす時間を設けてあげましょう。腹ばいの時間は背中、首、腕の強化を支え、ハイハイや移動、ほふく前進をサポートします。なお、このとき必ず保護者の方が見守るようにしてください。

赤ちゃんを座らせる

最初は支えたまま座らせて、徐々に支えないようにしましょう。座ることでハイハイで必要なお腹や背中の筋肉を強化します。

また、実は赤ちゃんは座るのを学ぶところからハイハイに気づくことが多いそうです。ある日座った状態から身体を傾け、体を手足で支えることができるということに気づくのかもしれません。

おもちゃで誘導する

赤ちゃんが座っているときや腹ばい状態のとき、お気に入りのおもちゃを赤ちゃんの近くに置いてみてください。おもちゃにさわりたくて、脚と腕を動かそうとすることからハイハイが始まる場合があります。

動きやすい服を着させる

ハイハイが成功するかのカギは、服装にもかかっています。フリルのついたドレスやスカートだとハイハイしづらいだけでなく、赤ちゃん自身もイライラしてしまうことがあります。

パンツや薄手のタイツをはかせてあげましょう(ひざを守る長さのものか、ひざパッドをつけることが望ましいです)。パンツがぶかぶかすぎないか、ひざにしわがよって動きを阻害していないかも確認してあげてください。

おわりに:ハイハイの習得時期や形に「正解」はない

  • 赤ちゃんの発達のスピードは本当にさまざまで、「この時期に必ずハイハイをする!」「ハイハイの正しい形はこれ」というものはない
  • もし赤ちゃんがなかなかハイハイできない場合は、紹介した方法を試してみるのもおすすめ
  • ハイハイしないだけでなく、言葉がなかなか出ないときや、運動したがらない様子がみられるときは、かかりつけの病院で診察を

関連記事

この記事に含まれるキーワード

赤ちゃん(207) はいはい(4)