記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
赤ちゃんとの生活にも慣れてくると、「ハイハイはいつから始まるのかな?」「うちの子、全然ハイハイしてくれない…これって変?」など、不安に思うことがあるかもしれません。この記事では、赤ちゃんのハイハイはいつから始まるのかや、ハイハイの形、なかなかハイハイしてくれないときのサポートのコツをご紹介します。
およそ8カ月前後(早い子では6~7カ月前後)から、赤ちゃんはハイハイを始めます。ただし、赤ちゃんによってはハイハイをまったく行わず、座っている状態から立ち上がって、一気に歩くことまで進んでしまうこともあります。
9カ月近く経っているのにハイハイを始めなくても、心配する必要はありません。ハイハイは発達段階の指標には含まれていないので、ハイハイが遅くても、あるいはまったくハイハイをしなくても問題ありません。ただ、もしほかの発達領域(言語、社会的交流、運動能力など)にも遅れがみられるようなら、念のため病院で診てもらってください。
ハイハイにはさまざまなタイプがあるので、どれが正しい、間違っているというものはありません。以下に、ハイハイにはどんな形があるかをご紹介します。
赤ちゃんのハイハイをさせるには、どんなアプローチが有効でしょうか。
赤ちゃんが4本の手足で自分を起こす練習ができるように、たっぷり腹ばいで過ごす時間を設けてあげましょう。腹ばいの時間は背中、首、腕の強化を支え、ハイハイや移動、ほふく前進をサポートします。なお、このとき必ず保護者の方が見守るようにしてください。
最初は支えたまま座らせて、徐々に支えないようにしましょう。座ることでハイハイで必要なお腹や背中の筋肉を強化します。
また、実は赤ちゃんは座るのを学ぶところからハイハイに気づくことが多いそうです。ある日座った状態から身体を傾け、体を手足で支えることができるということに気づくのかもしれません。
赤ちゃんが座っているときや腹ばい状態のとき、お気に入りのおもちゃを赤ちゃんの近くに置いてみてください。おもちゃにさわりたくて、脚と腕を動かそうとすることからハイハイが始まる場合があります。
ハイハイが成功するかのカギは、服装にもかかっています。フリルのついたドレスやスカートだとハイハイしづらいだけでなく、赤ちゃん自身もイライラしてしまうことがあります。
パンツや薄手のタイツをはかせてあげましょう(ひざを守る長さのものか、ひざパッドをつけることが望ましいです)。パンツがぶかぶかすぎないか、ひざにしわがよって動きを阻害していないかも確認してあげてください。