記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/12/1
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
インフルエンザにかかると高熱が出ることも多いですが、一般的な抗生物質は効かないといわれています。では、イブプロフェンはインフルエンザへの解熱効果はあるのでしょうか。
今回は、インフルエンザによる発熱へのイブプロフェンの効果について、解説します。
イブプロフェン配合の解熱鎮痛薬は、インフルエンザによる高熱を下げるのに効果的です。
「NSAIDs(エヌセイズ)」と呼ばれる非ステロイド性抗炎症薬に分類されるイブプロフェンは抗炎症・解熱鎮痛作用のある薬効成分で、痛みを感知する末梢神経に作用することで、即効的に熱や痛みを和らげます。
このため、インフルエンザによる激しい体の痛みや高熱の症状をひとまず和らげるために、イブプロフェンを服用することは有効な対症療法といえるでしょう。
なお、イブプロフェンを服用すると以下のような副作用が出るリスクもありますので、インフルエンザへの効果とともに知っておいてください。
インフルエンザを起こした子供へのイブプロフェンの使用は、インフルエンザ感染症をきっかけとした小児の急性脳症発症リスクを高める、と考えられています。このため、インフルエンザになった子供へのイブプロフェンの使用は禁止されています。
38℃以上の熱があり、体力の消耗が激しい子供のインフルエンザ患者に対しては、解熱剤としてアセトアミノフェンを選びましょう。
ただし、医師の判断なく子供への投薬量を素人が判断することには、危険が伴います。医師の診断を受けて、処方された薬を飲んで安静にしている方が回復も早くリスクも抑えられます。
解熱剤を使用するときも連続的に与えるのではなく、1度与えたら6時間以上間隔を空けて様子を見て、病院に連れて行くようにしてください。
インフルエンザによる高熱を下げるために、対症療法としてイブプロフェンを使用することは、大人に対しては非常に有効です。
ただし、子供のインフルエンザへのイブプロフェン使用は、急性脳症発症との関連性が指摘されているため禁止されています。子供のインフルエンザには、アセトアミノフェンを使用するということを覚えておきましょう。
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