食道ってどんな働きをしている臓器なの?

2018/12/2

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

私たちが食べ物を飲み込み、栄養を吸収するための消化器官の一部である食道。
「口から胃までの食べ物の通り道」というくらいは知っていても、どんな臓器なのかきちんと理解している人は、少ないでしょう。
今回は食道について、その位置や大きさ、働きなどを解説していきます。

食道ってどんな臓器?

食道は、口から首を通って胸・肋骨の下あたりの上腹部にまで伸びる臓器です。
体の中心部を通っており、周囲は気管や肺、心臓、大動脈、リンパ節、背骨などの各器官で囲まれています。

個人差もありますが長さは約25cm、直径は2~3cm程度あり、位置によって以下3つの部位に分けて呼称されます。

食道のうち、首から胸に入るまでの部分
頸部食道(けいぶしょくどう)
食道のうち、胸から上腹部に入るまでの部分
胸部食道(きょうぶしょくどう)
食道のうち、肋骨の下から胃に達するまでの部分
腹部食道(ふくぶしょくどう)

食道ってどんな働きをしているの?

食道は、口から飲み込んだ食べ物を胃まで運ぶ、通り道としての役割を持っています。
あくまで食べ物から栄養を吸収できるや腸など消化器官に送り届けるまでを担う器官であるため、消化する機能は持っていません。

食道の壁は、内側から粘膜・粘膜下層・固有筋層・外膜の4層構造になっており、食道内部では食べ物が通りやすいように、常に粘液を分泌しています。
口から食べ物が入ってくると、重力と固有筋層の働きによってぜん動運動が起こり、食べ物をスムーズに胃に送り届けてくれます。

筋肉の働きがあるため、横になっていて重力が働かない場合でも、胃まで食べ物を運ぶことができるのです。
また、食道の上部と下部にはそれぞれ括約筋(かつやくきん)があり、飲み込んだ食べ物が胃から逆流してくるのを防ぐ仕組みになっています。

おわりに:食道は口から胃まで、食べたものを送り届けてくれる輸送器官

食道はのどから首、胸から上腹部にかけて約25cmにわたって伸び、食べ物を口から胃へ送り届ける役割を持つ臓器です。厚さ4mmほどの粘膜・粘膜下層・固有筋層・外膜から成り、2~3cmほどの直径がありますが、胃のような消化機能はありません。内側では粘液が分泌されており、食べ物が入ってくると固有筋層によるぜん動運動が起こるため、胃までスムーズに食べ物を運ぶことができるのです。

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