記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/12/6
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
便をうまく排出できず、腸の中に溜まっていってしまう便秘。
おなかの張りや肌荒れなどの症状を引き起こし、女性に多いとされていますが、その原因はさまざまです。
今回は便秘の内、直腸性便秘の原因や治療法・再発予防策について解説します。
本来なら体の外に排出されるべき便が、週2回以上排便できない状態が1ヵ月以上続くことを「便秘」と呼びます。
ただ、排便習慣には個人差が大きいため、一般的には本人が「快適に、かつ十分な量を排便できておらず不快」と感じる場合に便秘症だと判断されます。
便秘が起こる原因は人によってさまざまですが、その代表的なものの1つに直腸性便秘(ちょくちょうせいべんぴ)があります。
直腸性便秘は、本来なら便意を催すはずの便による直腸壁の刺激が起こっても、十分な便意を感じられなくなってしまうことで起こる便秘症です。
これまで感じていた便意を多忙のために無視し、習慣的に便意を我慢し続けたことが原因で発症すると考えられるため、習慣性便秘とも呼ばれています。
便意を無視する悪い習慣を改め、適切な排便リズムを作っていくことで治療します。
具体的には、生活習慣と食事のリズムを以下のように変えることで、改善をめざします。
体に排便のクセを付けるとともに、食事や浣腸で腸の状態を整えることで、ほとんどの直腸性便秘は改善するといわれています。
便意を生じやすくし、かつ規則的に排便をする習慣を継続して実践することが、直腸性便秘の予防には何よりも有効です。
以下のポイントに気を付けて、毎日規則的な排便を行えるようにしましょう。
また、便を出すには適度な腹筋が必要なので、1日30分程度のウォーキングや軽い負荷の筋トレで、腹筋を鍛えるのも便秘予防に効果的です。
直腸性便秘は、腸の機能が失われていたり病気のために起こったりする便秘ではないので、本人が日常の習慣を少し見直し、改めることで症状が改善することが多く、予防も効果も期待できます。自分にできそうなところから改善策や予防法を取り入れましょう。
直腸性便秘は、自然に起こる便意を無視し続けることで、排便を促す刺激に対して身体が鈍感になることで発症する便秘症です。このため、一時的に浣腸や座薬は使用しますが、基本的には生活と食事の習慣を見直し、適切な排便習慣を数週間続けることで、多くの場合改善します。朝は時間に余裕を持って起床し、朝食を食べて腸を動かし、排便タイムを設ける習慣を続けるだけで予防も可能です。この記事を参考に、明日からでも健康的な排便習慣を実践しましょう。
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