記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
あなたの赤ちゃんはよく排便していますか?うんちは、ゆるい?硬い?排便の回数や状態は、赤ちゃんの健康状態を表します。回数も気になりますよね。何日も出ていなくて、便秘なのかなと気になることもあるでしょう。今回の記事では、赤ちゃんの便秘やうんちの回数、状態について解説します。
母乳育児の場合、便秘はまれですが、初めの週の排便回数が1日5回未満であれば、十分に母乳を飲んでいない可能性があります。
母乳の赤ちゃんは通常、生後1日目に1回うんちをして、2日目には2回します。
5日後には、平均的にお乳を飲んでいる赤ちゃんは、1日に平均5回排便します。
その後、6週から3か月頃には、1日に1回、2~3日に1回まで減る可能性があります。
赤ちゃんが健康で体重が増えていれば、うんちの回数を数える必要はありません。
うんちの回数が日々変化するかもしれませんが、それは正常の範囲です。
赤ちゃんのうんちが柔らかく、うんちを出すのに苦しんでいなければ、あまり便秘の心配をする必要はありません。
赤ちゃんが5日以上排便がない場合は、小児科医に相談しましょう。
赤ちゃんのうんちの状態ですが、どんな状態が普通であるか、回数と同様、母乳かミルクかによって異なります。
母乳を飲んでいる赤ちゃんのうんちは、粘り強いマスタードのようなもので、水分の多いものです。ミルクを飲んでいる赤ちゃんのうんちは、母乳の赤ちゃんよりうんちの形をしています。色は、淡黄色から黄褐色、明るい茶色または茶色がかった緑色です。
赤ちゃんのうんちが硬いボール状の場合、もしくはうんちに血が混じっている場合は、小児科の医師に相談してください。便秘の可能性があります。
母乳を飲んでいる赤ちゃんのうんちに血が混じっているときは、お母さんの食事の食材に過敏症やアレルギーが含まれている可能性があります。
小児科医は原因を確認するために、お母さんに、乳製品、大豆、ナッツ、小麦、またはピーナッツなどのアレルギーとなりそうな食事を2~3週間控えるよう勧めるでしょう。
ミルクを飲んでいる赤ちゃんの場合、今飲んでいるミルクにアレルギーがある可能性があります。ミルクの種類を変えることを医師に相談しましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんが、うんちをするとき唸ったり、顔を歪めたとしても、気にしなくてよいでしょう。柔らかいうんちを出すときでさえ、普通に起こります。赤ちゃんのお尻は、うんちを排泄するための機能がまだ十分でないので、練習しているのです。
赤ちゃんにとって、うんちの状態や回数は貴重な健康のチェックポイントです。便秘や下痢のときは特に注意が必要です。
オムツを取り替えながらしっかりチェックして、赤ちゃんの健康状態を確認しましょう。