記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/12/21
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
健康診断で「心臓肥大(心肥大)」を指摘されて、ドキッとしたことはありませんか。
あまり一般的ではない心肥大というワードを聞いて、心臓が大きくなっているのか、これからどうなるのかと不安になる人は多いでしょう。
今回は心臓肥大とは何か、特徴や原因・治療法などをご紹介していきます。
心臓肥大とは、何らかの理由で心臓内の部屋と部屋とを隔てる心室の部屋の厚みが大きくなってしまう状態のことを指しています。
このため、心臓そのものが大きくなってしまう状態のことではありません。
心臓全体が大きくなる症状は心臓拡大、心拡大などと呼ばれ、心臓肥大のように心室の厚みが大きくなることを伴わない場合もあるため、区別されています。
なお心臓肥大は、以下のような症状・病気が原因で起こりやすくなるといわれています。
上記のなかでも、心臓肥大は特に高血圧での発症が多いといわれていますが、心臓肥大自体が重大な心疾患の症状である可能性もあるため、注意が必要です。
心臓肥大を指摘されているのに何も治療せずに放っておくと、少しずつ症状が進行して血液を送るポンプとしての心臓の機能が弱くなってきます。
すると、血液にのせて全身に必要な酸素や栄養素を行き渡らせることが難しくなり、心臓の機能が衰えた状態を指す「心不全」を引き起こす原因となってしまうのです。
心臓肥大の進行から心不全になると、以下のような症状が現れるようになります。
心臓肥大を放置しておくと心不全を起こす可能性が高いほか、心臓肥大自体が心筋梗塞など、命にかかわる重大な疾患の症状で起こっている可能性も十分に考えられます。
健康診断などで心臓肥大、心肥大を指摘されたら決して放置せず、できるだけ早く循環器科や内科の病院を受診して治療を開始しましょう。
心臓肥大とは、高血圧や心筋梗塞など他の心疾患・腎疾患などが原因で、心室と心室を隔てる壁が肥大して厚くなる病気のことです。心臓そのものが大きくなる心拡大、心臓拡大と混同されがちですが、区別して呼称されます。
心臓肥大を発症すると徐々に心臓の血液ポンプとしての機能が低下し、呼吸困難やむくみ、慢性的な疲労感や倦怠感を伴う心不全の状態に陥ってしまいます。健康診断で心臓肥大を指摘されたら放置せず、すぐに内科・循環器科の病院に行って治療を開始しましょう。
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