風邪で声が出なくなったときにNGなことって?オススメの対処法は?

2018/12/12

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

風邪で声が出なくなることがありますよね。声が出ない時に避けた方が良いことや対処法をまとめました。すぐにできることばかりですので、風邪を引いて声が出ない人は、早速実践してみてください。症状の改善に役立つでしょう。

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風邪で声が出ないときにやっちゃいけないことって?

風で声が出なくなっている時は、控えた方がよいことが3つあります。

アルコール
アルコールは脱水作用があります。アルコールを飲んだ後、喉がカラカラになったことがありませんか?喉が渇くと症状を悪化させますので、アルコールは避け、水などで水分補給をしましょう。
タバコ
タバコに含まれる化学物質は、喉に負荷をかけます。同室で他の人がタバコを吸っていても症状が悪化するので、治るまでは家族もタバコを控えましょう。
刺激物
刺激物が喉を刺激し、喉の状態を悪化させることがあります。カフェインの多いコーヒーなどは避けましょう。トウガラシやコショウも、喉の炎症を悪化させる原因です。「体を温めた方が早く治るから、風邪のときはトウガラシをたっぷりかけたうどんを食べる」という人も多いようですが、声が出なくなっているときは控えましょう。

風邪で声が出ないときの対処法1:なるべく声を出さないようにする

風邪で声が出ないときは、なるべく声を出さないようにして喉を休めることが大切です。声を出すと、喉の炎症が長引かせる可能性があります。1日中話さないのは難しいかもしれませんが、時間があるときは筆談で対応するといった工夫をすると、声を出さなくてもコミュニケーションをとることができます。

風邪で声が出ないときの対処法2:加湿する

風邪のウイルスは乾燥した空気を好むため、湿度が低いとウイルスが繁殖することがわかっています。湿度を50~60%に保つと、ウイルスの活動を抑えることができます。室内を加湿して、症状が悪化しないようにしましょう。湿度を保つと、喉だけでなく、肌の乾燥なども予防できます。

室内を加湿する方法

  1. 加湿器を使用する
  2. 濡らしたタオルをハンガーに掛けておく
  3. お風呂にお湯を張り、浴室の扉を開けておく

衛生面を考えると、加湿器が一番おすすめです。最近は手ごろな値段の加湿器もありますので、1台買っておくのもよいでしょう。

風邪で声が出ないときの対処法3:マスクをする

外出時はもちろん、寝るときにマスクをつけるのもおすすめです。

外出時にマスクをつけると、周囲の人にうつしたり、他の人から風邪などをもらってしまうことも予防できます。天候による喉の不調も防げます。

また、風邪で鼻がつまると口を開けて寝てしまうため、喉が乾燥しやすくなって炎症が悪化する可能性があります。このため、マスクをつけて寝るのはおすすめなのですが、マスクがない場合や、マスクをつけて眠れない場合は、かけ布団を口元まで引き上げて眠ることをおすすめします。首や喉が温まりますし、自分の息で布団の中の湿度も保たれるので、喉の乾燥を防ぐことができます。

使い捨てマスクなら衛生的にも安全ですし、メガネが曇らないマスクも販売しています。また、「濡れマスク」もおすすめです。

おわりに:加湿やマスクなどで喉をいたわって、早く声が出るように治そう

風邪で声が出ないときは、アルコールやタバコ、刺激物を控え、なるべく話さないようにしましょう。また、乾燥を防ぐため、加湿したり、マスクをつけたりすることも大切です。ちょっとした工夫をしながら、喉をいたわりましょう。

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声が出ない(8) 喉の乾燥(3) 風邪の対処法(1)