記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
飲み会の翌日、「決まってガサガサのハスキーボイスになってしまう」「喉が焼け付いたように痛くなる」…といった喉や声のトラブルでお悩みではありませんか?今回はそんなお悩みの方に向けて、おすすめの喉の治し方や、酒焼けの予防法をお伝えしていきます。
飲み会の翌日のハスキーボイスや喉の痛みは、飲みすぎが原因。だからお酒を飲まないのが一番の予防法!…というわけではありません。
実は飲み会後に声が枯れたり、喉が痛くなったりするのは、お酒以外の要因が大きいからです。どちらかというと、飲みながらタバコを吸っていたり、飲み会の後でカラオケをハシゴして喉を酷使したり、しゃべりすぎて喉が乾燥したり、といった別の要因が関連しています。この点から、喉の痛みやハスキーボイスを予防するには、以下のポイントが重要になります。
喉の痛みや声枯れの主要因のひとつが、喉の乾燥です。お酒の席ではついついおしゃべりに夢中になったり、しょっぱい食べ物が出たりと、喉が乾きやすくなります。また、アルコールの利尿作用によっても体が脱水気味になり、喉が乾燥しやすくなります。お酒を飲みつつも、水もこまめに摂取するようにしてください。
酒焼け声の原因として最も多いといわれるのが、タバコです。喫煙をすると声帯が乾燥して喉がただれるようになります。また20年近く大量の喫煙を続けていると、声帯が低温やけどを起こして声帯がむくむようになります。するとしゃがれた低い声、いわゆる酒焼け声が常に出るようになってしまうのです。
カラオケには、喉への負担となる要因がたくさん揃っています。大きな声を出す、無理矢理高いキーを出そうとする、密閉空間でタバコの煙を吸いやすい、口呼吸になりやすい、といった点です。飲み会の時点ですでに喉が乾燥し、粘膜が傷つきやすい状態になっている可能性があるので、一曲歌ったら必ず休憩をはさみ、水を飲んで喉を潤すようにしてください。
以下の食べ物は、喉の粘膜に良い効果をもたらすといわれています。飲み会やカラオケに行く機会の多い方は、献立に取り入れてみてください。
飲み会の後で喉が痛くなったり、声が枯れたりしてしまった場合は、まずできるだけ声を出さないようにして、喉を休めることが重要です。あとはヨード系のうがい薬を使って、こまめにうがいをするようにしてください。しょうが、はちみつ、長ネギといった喉に良い食べ物を摂取し、治癒を促すのもおすすめです。
ただ、あまりにも喉が痛い場合は、耳鼻科を受診してください。炎症を抑える薬を処方してもらえます。
飲み会の後で声が枯れたり、喉が痛くなったりすると「お酒の飲みすぎ?」と思いがちですが、意外にも原因は別のところにあります。カラオケでの熱唱や水分の補給不足など、喉へのダメージとなる原因をしっかりおさえて、未然に喉のトラブルを撃退しましょう。
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