気管支鏡検査ってなんのために行うの?検査の流れは?

2019/2/18

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

検査というとX線検査や血液検査、MRI、胃カメラなどが思い浮かびますが、「気管支鏡検査」という検査をご存知でしょうか。以降ではこの気管支鏡検査をやる目的や検査の流れ、合併症のリスクなどを紹介していきます。

気管支鏡検査を行う目的は?

気管支鏡検査とは、気管支鏡と呼ばれる小型のCCDカメラが搭載された管を気管支に入れ、その中身を観察する検査です。この検査で、肺や気管支の病気を診断することができます。気管支鏡は太さが約3~6mmほどの細く柔らかい管で、一般的な胃の検査で使われる胃カメラよりも細い機器です。この検査は、肺がんや肺炎、感染症などの病気を疑うときや、痰が詰まったり血が混じったりという異常があるとき、異物を飲み込んでしまったときなどに行われます。

気管支鏡検査の流れは?

気管支検査は、呼吸器内科、呼吸器外科の診察にて行われます。手順や合併症などの注意点の説明を終えた後、ネブライザーによって局所麻酔液を吸入します。ネブライザーは、薬液を霧状にする機械です。霧を吸い込むことで、気管支のすみずみまで薬液をいきわたらせます。

次に、ジャクソン型噴霧器と呼ばれる、口内に直接麻酔液を噴射する機器を用い、咽頭喉頭に麻酔液を付着させます。この過程で不快感を覚える人もいるようですが、ここでしっかりと麻酔が効けば、あとの検査がスムーズです。

麻酔液の吸入が終わったら、検査台に横たわり、血圧計・酸素飽和計・点滴・酸素吸入器などをつけます。そして、鎮痛薬を挿入し、また麻酔薬の追加などを行いながら様子を観察していくのです。検査終了後は、2時間ほど安静にし、特に異常がなければ帰宅となります。入院して様子を見るケースもあるでしょう。

気管支鏡検査で起こり得る合併症は?

気管支鏡検査では、局所麻酔を使用しています。そのため、合併症ともよばれる副作用が現れることがあるのです。麻酔による副作用としては、血圧の低下や意識の混濁、けいれんなどがありますが、これらはすぐに回復するといわれています。また、1万人に約1.5人の割合で、アナフィラキシーショックというショック症状がでる危険性もあるのです。

そのほか、検査用の組織を採取する際の出血やのどの痛み、発熱、呼吸困難、胸膜に穴が開いて空気が入り込む気胸といった副作用が見られる可能性もあります。これらの症状の多くは短期間で改善されていきますが、まれに続くこともあります。たとえば、発熱が翌日以降も続く場合などは、肺炎を合併していたり、気胸の場合は肺をひろげたりするための処置が必要となる場合もあるでしょう。様子を見て医師に相談してください。

このように、気管支鏡検査にはわずかでも副作用の危険性がともないます。脳や心臓の持病があり、抗凝固薬や抗血小板薬を服用している方は、出血が止まらなくなる可能性などもあるため、前もって医師に申告のうえ、指示をあおいでください。

おわりに:気管支鏡検査は、気管支の異常を観察するための検査

気管支鏡検査では、気管支鏡と呼ばれる小型のCCDカメラが搭載された管を気管支に入れ、その中身を観察します。麻酔液を霧状にして吸い込む方法などで、気管支や喉の中に麻酔を入れ、気管支鏡を使って観察していきます。血圧などを測定して体調の変化を見たり、麻酔の調整をしたりしながら慎重に行う検査です。
検査の目的や流れを理解しておき、いざ検査というときの不安が少しでも小さくなるように備えておきましょう。

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