記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
肌のかゆみはどの場所におきても気になるものです。なかでも陰部のかゆみは、場所が場所だけに気恥ずかしく、顔や腕などのかゆみと違って気軽にかけなくてストレスになりがちです。この記事では、陰部のかゆみの原因として考えられるものを紹介します。
男性で陰部にかゆみが出現したとき、一般的に考えられる原因として接触皮膚炎によるかぶれ、湿疹や陰部掻痒症などが挙げられます。
このほか、糖尿病などの内臓疾患によって皮膚の状態が不安定となったり、かゆみの誘発物質が放出されたりすることで陰部掻痒症を発症することもあります。
男性の陰部のかゆみは、前述した皮膚疾患だけでなく、感染症が原因で発症することもあります。陰部のかゆみを誘発する感染症として、クラミジア感染症や毛じらみ、いんきんたむしがあります。
陰部のかゆみだけでなく白いカスも出た場合には、カンジダ症が考えられます。
カンジダ症とはカンジダ属という真菌、いわゆるカビの一種に感染することで発症する病気で、性行為が感染の原因として考えられています。感染してすぐに症状が出るわけではなく、感染後は菌を保菌している状態となり、抵抗力が落ちたときに症状があらわれます。
男性での罹患例は少ないことが特徴で、感染するとまずかゆみが出現しますが、無症状のこともあります。また、亀頭炎となったり、水疱ができたりします。そのほか、びらんや白いカス(白苔)ができることもあります。
男性の陰部のかゆみの原因にはさまざまな病気が考えられます。皮膚の疾患がかゆみにつながっていることもあれば、感染症が原因となっていることもあります。
また、感染症については性行為による感染がほとんどで、自分が治療を行わずに放置しているとパートナーへうつしてしまうこともあります。もし、陰部のかゆみが気になるという場合には、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
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