しみやそばかすが多いとなるってホント!? 皮膚癌の原因と治療法

2017/6/8

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

これから夏に向かい、紫外線が強くなってきます。今の時期の紫外線も侮れません。紫外線の影響でなるといわれている皮膚がん、本当に紫外線が原因なのでしょうか? また、しみそばかすが多いとなりやすいって本当でしょうか?

ここでは、上記の答えも含めて、皮膚癌についてまとめました。夏のお出かけに影響する、紫外線と皮膚癌の関係、気になりますよね。ぜひ読んでみて、お出かけの際に気をつけるようにしましょう。

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皮膚癌(非黒色腫皮膚癌)って何?

まずは、皮膚癌について基本的なところを見ていきましょう。

皮膚癌(非黒色腫皮膚癌)の原因は?

ほとんどの皮膚癌は、紫外線(UV)が皮膚細胞のDNAを損傷することによって引き起こされます。 紫外線は、主に太陽光に含まれているものです。

太陽光には3つの紫外線が含まれています。
・紫外線A波(UVA)
・紫外線B波(UVB)
・紫外線C波(UVC)

UVCは地球の大気によってろ過されます。 UVAとUVBは、時を経て皮膚にダメージを与え、皮膚癌の発症の可能性を高めます。 UVBは、非黒色腫皮膚癌の主な原因であると考えられているものです。

太陽灯や日焼けマシンのような人工的なUV光も、皮膚癌を発症する可能性を高めます。

日光または人工的な日光によって、繰り返し日焼けすることで、皮膚が非黒色腫皮膚癌に対してより脆弱になってしまいます。

皮膚癌(非黒色腫皮膚癌)のほかの要因は?

以下に挙げた要因は、皮膚癌を発症する可能性が高いと考えられています。
・高齢である
・ほくろが多い
・そばかすが多い
・火傷または放射線治療で皮膚を損傷したことがある
・免疫系を抑える病気をもっている(HIVなど)
・免疫系を抑える薬(免疫抑制剤)を使用している
・クレオソートやヒ素などの特定の化学物質に暴露されたことがある
・皮膚癌と診断されたことがある

皮膚癌(非黒色腫皮膚癌)の治療
は?

非黒色腫皮膚癌の治療は、外科手術が一般的ですが、そのときの状態によって異なる場合があります。凍結療法、抗がんクリーム、光線力学療法(PDT)、放射線療法、電気化学療法といった非外科治療が用いられます。

非黒色腫皮膚癌の10人中少なくとも9人は治療可能だとされています。最適な治療法を決定する際、医師は下記を検討します。
・癌の種類
・癌の段階(大きさとその広がり具合)
・一般的な健康状態

医師から最良の治療法が推奨されますが、どの治療法を選ぶかは、最終的には患者の判断です。治療の選択肢について医師に相談する前に、聞いておきたいことをメモしておくようにしましょう。

ほかに、癌を完全に除去するために、周りにあるの健康な皮膚組織と一緒に、患部を切除する手術を行う場合もあります。取り除いた後は、首、腹部、または大腿部のような、痕の残りにくい部分から、健康な皮膚の一部を切り取り、患部に移植します。

ほとんどのケースにおいて、非黒色腫皮膚がんは外科手術での治療が可能です。

ほかにも、さまざまな手術や治療が行われることがあります。

おわりに:紫外線から身を守ろう

この記事にも書かれているように、そばかすが多いと、皮膚がんになる可能性が高いといわれています。これから紫外線がますます強くなり、しみやそばかすができるリスクも増えます。

紫外線から身を守ることで、しみやそばかすを防ぎ、皮膚がんになる可能性も低くなります。外出の際には、紫外線を浴びないように、帽子や日傘などで身を守りましょう。

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