記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
最近、気持ちの浮き沈みが激しくて自己嫌悪になってしまう、やる気が出ない、疲れがとれないというときは、ただ休むだけでは改善しないかもしれません。
今回は、気持ちの浮き沈みが激しくなってしまう原因と対処法について解説していきます。
気持ちの浮き沈みの多くは日常生活のなかに原因があり、自力で解決できるものです。
仕事中のストレスや人間関係のストレスなどが多いと、幸せを感じにくくなり気持ちが沈みこみがちになります。
ことで改善することがありますので、チャレンジしてみましょう。
人は楽しいと感じたときに精神が安定しやすくなります。
なにごとも面白いところだけを見るようにしたり、少し軽く考えて行動するようにしてみましょう。
嫌なことはスポーツや旅行など、活動的な趣味で発散するようにしましょう。
自分が幸せを感じるためには、自尊心を高めることも大切です。
「うまくいかないのは自分のせいだ」と、安易に自分を卑下するのは止めましょう。
自分に対して、ポジティブな言葉をかけてあげるようにしてください。
幸せを感じるためには、下記のように食習慣や運動習慣、睡眠習慣を改善していくことをおすすめします。
辛い思いをしたときや悲しいことがあったときは、ついついお酒に走ってしまいがちですが、アルコールは一時的に気分を高めてくれはしますが、量を飲みすぎたり長時間飲み続けると、落ち込んだ気分をさらにひどくしてしまうことがあります。
お酒はほどほどにおさえておきましょう。
規則正しく栄養バランスのとれた食生活は、ホルモンバランスや自律神経を整えることに役立ちます。脳と体が効率的に働きやすくなりますし、気持ちも安定しやすくなるでしょう。
適度な運動は、気分を持ち上げてくれる脳内の化学物質を放出します。
また、適度な疲労感は良質な睡眠を促し、心を健康に保つのを助けてくれます。
運動は苦しくなく楽しめる程度のものを選び、無理のない範囲で続けていきましょう。
心身をしっかり休めるためには、成人では7〜8時間の睡眠が必要といわれています。
まずは必要な睡眠時間を確保しましょう。
なかなか眠れないというときは、以下のことを試してみてください。
心療内科医や心理カウンセラーなど、心の専門家に相談することも大切なことです。
家族や友人には話しづらいことも話せますし、一般の人では気づけないような解決方法のアドバイスがもらえることもあります。
気持ちの浮き沈みは単なる疲れや日常生活上のストレスなどではなく、心身の病気や不調が原因で引き起こされることがあります。
うつ病や自律神経失調症などの精神疾患の他にも、慢性的な貧血、甲状腺機能低下症など思わぬ病気が原因になることもあるのです。
上での述べたような一般的な対策をとっても気分の浮き沈みが治らない場合、食欲不振や不眠などの症状もある場合には放置せずにできるだけ早めに病院を受診するようにしましょう。
気持ちの浮き沈みが激しいのは、心と体が少し疲れているだけかもしれません。
ことで、気分が落ち着きやすくなることも多いです。まずはできることから始めてみましょう。
ただ、なかには病気や慢性的な心の不調が原因のこともあるので、長引いているときは早めに専門家に相談してください。