記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
料理も簡単で食べてもおいしい卵は、普段の食生活に欠かせないものになっています。
栄養が豊富といわれている反面、コレステロールのために食べる量に制限しなければならないという話があったりします。
この記事では、卵の栄養はなにか?どれくらい食べていいのか、安全に食べる方法を解説していきます。
卵にはタンパク質やビタミンD、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB12、葉酸、ヨウ素が含まれています。
血液中のコレステロール値が高いと、心臓病のリスクが高くなるといわれています。卵にもコレステロールが含まれていますが、それよりも飽和脂肪酸が多く含まれる食べ物のほうが、血液中のコレステロール値に影響を与えると考えられています。コレステロール値に気をつけるように指示されている場合は、主治医や栄養士と相談の上、卵の摂取量を決めていきましょう。
健康な状態の方であれば、食べる卵の数に制限はありませんが、塩分や油分、脂肪分を使わずに調理するのが一番よいです。具体的には、下記のような調理法です。
栄養面でも優れた卵ですが、加熱が不十分な状態で食べると、食中毒になる可能性があります。日本のスーパー等で出回っている卵の多くは殺菌処理がされていますが、稀に食中毒を引き起こすサルモネラ菌が卵に含まれている可能性があるため、乳幼児や高齢者、妊婦、体調の優れない方などは特に注意が必要です。
卵を保管・調理する際は、以下のポイントを心がけましょう。
サルモネラ菌などの細菌は、ほかの食品や調理器具などにも付着が広がる場合があります。卵殻だけでなく卵の内部にも細菌が存在することがありますので、取り扱う際には、以下の点に注意しましょう。
卵の賞味期限は、およそ2週間です。調理時は白身と黄身の両方が固まるまで、卵に火を入れるようにしてください。
卵には多くの栄養が含まれていますが、生や加熱不十分な状態で食べると、ごくまれに食中毒を引き起こす可能性があります。高齢者や妊娠中の方などは、保管方法・調理方法に注意して食べるよう心がけましょう。