記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/7/11
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
腰痛や背中の痛み(背部痛)は、常につきまとい、仕事や家事に影響を及ぼします。ふと忘れてかがんだりしたときに、突然ズキンとくる痛みはつらいものです。
でも、そんな腰痛や背部痛も予防ができます。ここでは、腰痛や背部痛予防のための対策について。2回に分けてまとめています。1回目は、腰痛や背部痛予防の基本的な対策をお伝えします。
腰痛を防ぐ最良の方法は、体幹の筋肉を補強し、ストレッチを行い筋肉のバランスを整えることです。
次に示すアドバイスにしたがって、背中を守り、腰痛を防ぎましょう。
・週に最低でも2~3度、背筋を鍛える運動やストレッチを行う
・立つときも座るときも、背中を真っ直ぐにするように意識する
・重いものを運ぶことは避ける(運ばなければならないときは、膝を曲げて、背中を真っ直ぐに保つ。こうすることで、負荷のほとんどが足にかかる)
・体を動かし、バランスの取れた食事を摂るようにする
・体重過多であれば、減量して背中への負担を減らす
腰痛には、急性と慢性のものがあります。突然に強い痛みを感じる急性のものと、鈍い痛みが恒常的に現れる慢性のものです。
急性の腰痛は、数日間から数週間続きます。多くの場合、事故や高所からの落下、あるいは重いものを運んだことで引き起こされます。
慢性の腰痛は、3か月以上続きます。急性の腰痛に比べると症例は少ないです。慢性の腰痛のほとんどは手術をせずに治療可能です。
ほとんどの人が、人生に1度以上は腰痛を感じると言われます。
整形外科などへの来院理由の中でも最も一般的なものです。年齢が高くなるにつれて患う可能性は高まります。
多くの人が、特に職場において、重いものを持ち上げたり、押したり引いたりすることによって背中や腰を痛めてしまいます。
次に挙げる症状に当てはまる場合は腰痛の可能性があります。
・姿勢が悪い(真っ直ぐに立って、あるいは座っていない)
・体をあまり動かさない
・体重過多である
・転んだり、階段から落ちたりなどの事故を起こしたことがある
・腰痛をひきおこす病気を抱えている(関節炎やがん等)
・喫煙する
腰痛を防ぐには、背中のコンディションに気を配る必要があります。腰痛は、治すよりも防ぐ方が簡単なのです。
運動をすると背中が強くなり、腰痛のリスクを軽減することができます。
・週に最低でも2~3度、背筋を鍛える運動やストレッチを行う
・ヨガクラスに参加する(筋肉のストレッチや強化を行うことができ、姿勢の改善にも繋がる)
・体をよく動かす(定期的に運動を行うことで背筋を強くできる。1週間当たり2.5時間を目安にエアロビクスを行う)
ケガや障害、その他健康上の事情がある場合は、どのような運動が最適なのか、医師や看護師に聞きましょう。
姿勢がよければ、腰痛は防ぐことができます。
・立ったり座ったりしているときに、前かがみにならないよう注意する
・座るときは背中を椅子の背もたれにのせ、足は地面に平らにつける
・立つときは頭を真っ直ぐ、高く保ち、肩は下げる
・可能であれば、立ったり座ったりを繰り返すことによって、同じ姿勢を取り続けないようにする
物を持ち上げるときは、背中ではなく足を使いましょう。背中は真っ直ぐに保ち、膝や臀部を曲げるのです。
物が重すぎてひとりで持ち上げられそうにないときは、助けをもとめましょう。
健康的な体重を維持することで腰痛のリスクを軽減できます。
体重過多であれば、健康的な方法で減量して、背中への負担を減らしましょう。
カルシウムとビタミンDを十分に摂取することで、強くて丈夫な骨を維持することができ、骨粗鬆症を防げます。骨粗鬆症になると骨が弱くなり、骨折しやすくなります。
腰痛の原因に多いものとして、骨粗鬆症による背骨の骨折が挙げられます。
腰痛や背部痛のある人は、運動不足が大きな原因となります。この記事に書かれているような運動習慣をつけることで、腰痛予防が今スグできます。
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腰痛や背中の痛み予防にしちゃいけないことって何?