記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/11/13 記事改定日: 2018/11/15
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ストレス社会といわれる現代、胃炎に悩まされている人も多いでしょう。ただの胃炎と侮っていると、症状が進行し治療にも時間がかかってしまう可能性があります。今回は、胃炎の症状や予防、治療法についてご紹介します。
胃炎には、急性胃炎と慢性胃炎があり、それぞれ症状が異なります。では、どういった違いがあるのでしょうか?
なお、いずれの場合も背中に抜けるような痛みがあるときは、医師の診察を受けるのがおすすめです。
胃炎を引き起こす原因としては、さまざま要因が考えられます。
胃炎は非常に頻度の高い病気であり、胃痛や胸焼けなどの症状を自覚しても病院を受診せずに市販薬を服用して様子を見る人も多いです。胃粘膜の炎症が軽度で、一時的なものであればそのような対処法で改善することもありますが、中には胃炎が悪化して胃潰瘍に進行したり、胃がんなど非常に重篤な病気が潜んでいる可能性もあります。
以下のような症状は、単なる胃炎ではなく、緊急性のある病気の可能性がありますので、なるべく早めに病院を受診するようにしましょう。
胃炎と診断された場合、その後の治療法としてはどういったものがあるのでしょうか?
胃炎が疑われるとき、病院では問診や触診で診断します。そこで、痛みの程度や食事内容、服用している薬などを総合的に判断して、どの程度胃炎が進行しているかを診断します。
胃炎の程度によっては、内視鏡検査でより詳しく診断することが必要です。内視鏡を口や鼻から通し、炎症、潰瘍、ポリープなどを確認します。胃に不安要素がある人やピロリ菌に感染している可能性がある人は、血液検査や尿検査、便検査を行うのがいいでしょう。
急性胃炎の場合、症状を引き起こしている原因を取り除き、規則正しい生活を送っていれば早期に治癒するでしょう。しかし、症状がひどく出血をともなう場合は、内視鏡での止血、あるいは止血剤の投与が行われます。また、食べ物があまり摂れないときには、点滴で栄養補給する必要があるでしょう。症状によっては入院も考えられるので、自己判断せず医師の診断を受けることが重要です。
慢性胃炎の主な治療法はピロリ菌の除去です。まずは、2種類の抗菌薬を7日間服用し、8週間後に再検査が行われます。ピロリ菌が除去されていなければ、2回目の除去治療が必要です。胃酸の分泌を抑える薬が処方される場合もあります。
胃炎になると、痛みや吐き気をともなうとともに、食事をすることも困難になります。胃炎にならない為にも、日頃から予防を心がけるのが大切です。
胃炎は、日頃の予防とストレスをうまく解消する方法を身に付けるのが大切です。もし、胃の痛みや不快感が長引く場合や症状が治まらないときには、自己判断せず医師の診察を受けましょう。
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