記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/8/24
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
切れ痔に有効な市販薬はあるのでしょうか?また、医療機関を受診するとどんな治療が行われるのでしょうか?切れ痔の市販薬や治療法について解説していきます。
病院で医師により処方された薬には、患者さんの病状に適した成分が入っていますが、市販薬の成分は万人に使用できるように配合が調整されているため、痔は市販薬を使用しても一時的に症状を緩和することしかできず、効果が得られない場合があります。
市販薬の使用は短期間にとどめ、症状に改善が見られない場合や、長引く場合、症状を繰り返す場合は、他の病気の恐れもあるため早急に専門医を受診しましょう。早期発見・治療をすることで、手術をしなくても治療できる可能性があります。
また、自己判断で痔の市販薬を続けることにより、大腸がんやポリープなどの重大な病気を見過ごしてしまうこともあるため、気になる症状がある場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
痔の治療では、症状を悪化させないように食生活や排便習慣を改善する保存療法(生活療法)が基本となります。また、必要に応じて薬物療法を行うことがあります。
外用薬では、疼痛・出血・膨張の症状緩和や、粘膜の保護、潤滑油などの作用のある軟膏剤や坐剤が使用されます。坐剤や注入軟膏は内痔核への使用に適しており、直接患部に塗ることのできる軟膏は外痔核の使用に適しています。また、注入軟膏は術後創や裂肛で強い疼痛がある場合に適しています。
内服薬では、基本的には緩下剤や抗生物質が使用され、強い痛みを伴う場合は非ステロイド性抗炎症薬が使用されます。
坐剤を入れるときは、
の手順で行うと、スムーズに入れることができます。
注入軟膏を使うときは、肛門内側に使うときと外側に使うときで、以下のように使い分けましょう。
市販薬の成分は万人に使用できるように配合が調整されているため、症状によっては効果が得られない場合があります。痔の治療では、症状を悪化させないように食生活や排便習慣を改善する保存療法を中心に行い、状態に応じて薬物療法を行うことがあります。早期発見・治療をすることで、手術をしなくても治療できる可能性があるため、気になる症状がある場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
※抗菌薬のうち、細菌や真菌などの生物から作られるものを「抗生物質」といいます。 抗菌薬には純粋に化学的に作られるものも含まれていますが、一般的には抗菌薬と抗生物質はほぼ同義として使用されることが多いため、この記事では抗生物質と表記を統一しています。
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