記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/9/5
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
BCGワクチンの接種後に、跡が赤くなるのはいつ頃なのでしょうか?また、跡が現れない場合はどのような原因が考えられるのでしょうか?BCG接種後のスタンプの跡について解説していきます。
BCGワクチンは接種後10日後頃に接種した場所に赤いポツポツが出現し、小さい膿が出ることがあります。これらの反応が最も強まるのは接種から4週間後頃で、その後は徐々に症状が落ち着き、接種後3ヶ月~4ヶ月頃には瘢痕を残して治るとされています。
BCGワクチンの接種前に既に結核菌に感染したことがある場合は、通常よりも早く、接種した場所が赤くなることがあります。これをコッホ現象と呼びます。
接種後10日以内に接種部位に反応が起こった場合は、変化を確認してから2~3日以内に必ず接種医に相談しましょう。検査を行い、結核の感染の有無を調べる必要があります。
また、集団接種や接種医と連絡が取れない場合は、市区町村の予防接種担当課で診てもらいましょう。救急外来を受診する必要はありません。
通常は、接種後2~4週間後には腫れが落ち着き、接種後2~4ヶ月後頃には瘢痕を残して治癒するとされています。接種した場所が赤く腫れたり膿が出る場合は、ガーゼを当てましょう。
BCGワクチンによる瘢痕は、正常な経過でも2~3週間後に跡が目立たなくなったり、消える場合があります。しかし、「跡が確認できる・化膿する」反応は抗体を獲得しているというサインで、基本的には1~3ヶ月ほど経過すると跡や化膿が確認できるようになります。
接種後2~3ヶ月経過しても跡が見えない、跡が全くないという場合は、抗体獲得の有無をツベルクリン検査によって調べられます。検査を受けることを希望する場合は、ワクチンを接種した医療機関に相談をしましょう。
検査で免疫がついていないと診断された場合は、BCGワクチンの打ちなおしをすることができますが、その場合は有料となることが多いです。
基本的には接種後1~3ヶ月ほど経過すると跡や化膿が確認できるようになります。
しかし、接種後10日以内に接種部位に反応が起こった場合は、コッホ現象の可能性があり、結核の感染の有無を調べる必要があります。また、接種後2~3ヶ月経過しても跡が見えない場合は、抗体獲得の有無をツベルクリン検査によって調べる必要があるため、医療機関で相談しましょう。
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