BCGでどんな副反応が出る可能性があるの?深刻な副反応は?

2018/8/24

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

予防接種の後で起こることのある「副反応」。BCGの接種後には、どんな副反応が起こる可能性があるのでしょうか?深刻な副反応と、適切な対処法についてお伝えしていきます。

BCGの副反応ってどんなものがあるの?

BCGを接種して10日ほど過ぎると、接種したところに赤いポツポツや、部分的に小さく膿が出ることがあります。これらは通常の反応で、おおむね1~2か月でかさぶたができて治るので心配いりません。

また、BCGを接種した人の中には腋窩リンパ節腫大が見られることがあります。この腋窩リンパ節腫大が出現するのは4~6週間後が多く、大きくても2cm程度です。ほとんどの場合で2か月もすれば縮小してなくなるので、放置して様子を見ても問題ないでしょう。ただし、大きさが3cmになったり、化膿して膿が出始めたときには、早めに病院を受診してください。

また、BCGの重大な副反応には、ショック・アナフィラキシー様症状や全身播種性BCG感染症、骨髄炎や骨膜炎などの骨炎、狼瘡や腺病性苔癬などの皮膚結核様病変があります。おかしいなと思ったときには、迷わず病院を受診しましょう。

副反応でリンパ節が腫れてきた場合の対応は?

BCG接種後、1~2か月するとリンパ節に腫れが見つかることがあります。大きさが2cm程度までであれば自然治癒しますので、心配はいりません。ただし、だんだんと大きくなってきている場合には、治療が必要となることがあります。3cmを超えるようであれば病院を受診しましょう。

リンパ節の腫れの治療は、基本的に経過観察となります。特に3cmまでであれば、積極的な治療は必要ありません。しかし、リンパ節が化膿したり、穴が開いた場合には治療を行います。膿が溜まったり穴が開いてきた場合には、針を刺して膿を吸引します。

治療が必要かは医師の判断にゆだねられますので、BCG接種後に脇のしこりを見つけた場合には、まず病院を受診することが大切です。

BCG接種後、まれに起こる副反応にはどう対処すればいい?

BCG接種後にまれに起こる副反応のなかで、最も重大なのはアナフィラキシーです。アナフィラキシーとは、症状が激しいアレルギー反応のひとつです。血圧低下や呼吸困難、意識消失などが現れ、最悪の場合死亡することもあります。

アナフィラキシーはどんな物質に対しても起こりうる症状ですが、実際に起こるのは非常にまれで、予測はできません。なぜなら、これまでアレルギー反応を起こさなかった物質についても、突然起こることがあるからです。

一度アナフィラキシーを起こしてしまうと、次も同じ物質に反応する可能性が高いので、生涯にわたって気を付けなければなりません。アナフィラキシーが起こるのは、その物質が体内に入ってから24時間以内です。特に、30分以内の出現率が高いため、BCG接種をした後は最低30分は注意深く観察しましょう。

もし、接種後にぐったりしたり苦しそうにしているなど、異常が見られたときにはすぐに医療機関を受診してください。アナフィラキシーの対応は緊急を要するので、対処が遅れると残念ながら亡くなってしまうこともあります。

おわりに:BCGの深刻な副反応に気付いたら、すぐ病院へ

BCG接種後に起こりがちな副反応であるリンパ節の腫れは、出現率は1%程度と決して高くはありません。アナフィラキシーなどの重大な副反応については、非常にまれですので、あまり心配しなくてもよいでしょう。ただし、接種後に起こる皮膚反応がひどかったり、聞いていない症状が出た場合には、速やかに病院を受診してください。

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