記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/8/26
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
血管年齢を測定してみたら、実年齢よりもかなり高い数値が出てしまいギョッとしたなんて経験はありませんか?実は、この血管年齢の上昇には、ストレスなどの身近な要因が関連していると考えられています。詳しくは以降で解説していきます。
血管年齢とは、血管のしなやかさ・硬さを基準とした血管自体の年齢のことです。血管の老化度、つまり動脈硬化(血管が硬くなること)の進行度を表す指標でもあります。
現代人は、実年齢よりも血管年齢が10歳も20歳も高いケースが少なくなく、その原因もさまざまですが、実は「ストレス」は血管年齢の老化に関連していると考えられています。
人はストレスにさらされると、それに対抗すべく交感神経を活性化させるために、血圧が上昇します。このストレスによる血圧の上昇は、一過性のものであればそこまで健康に害はありません。しかし、ストレスによって頻繁に血圧が上昇したり、血圧の上昇がずっと続いたりすると、血管の内皮に傷がつき、その修復を繰り返すことによって血管が厚く硬くなり、血管が老化してしまうのです。
なお、ストレスというと、対人関係の悩みなど精神的なことが思い浮かぶでしょうが、寒暖差や生活環境の変化も、人体にとっては肉体的なストレスになります。たとえば寒暖差の激しい春は、就寝中の布団は暖かくても、朝起きるとかなり気温が冷え込んでいます。その刺激も血圧を大きく変動させるため、血管の負荷となるのです。
ストレス以外に血管年齢が高くなる原因としては、加齢のほか、下記のものが挙げられます。
また、肥満や糖尿病などの生活習慣病ではなくとも、脂っこいものやスナック菓子をよく食べる人、いつも満腹になるまで食事をとる人、ほとんど運動をしない人、睡眠不足が続いている人などは、血管年齢が高くなりやすいので生活習慣を見直しましょう。
ストレスは万病のもとといわれますが、実はストレスは血管年齢の老化にも関連しているとされています。また、生活習慣の乱れも血管の負担となる原因なので、こうした要因の多い人は、リラックスできる習慣を身につける、食生活を改善するなど対策に努めましょう。
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