気になる寝起きのむくみ、部位別に解消法をご紹介します!

2018/11/3

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

朝起きて鏡を見たら、身体がむくんでいることに気づいた…なんて経験はありませんか?
今回は寝起きに起こる顔や手足のむくみについて、部位別の解消法をむくみが起こるメカニズムとあわせて、解説していきます。

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部位別・寝起きのむくみ解消法をご紹介!

さっそく顔・手・足の3つの部位別に、寝起きのむくみ解消法を見ていきましょう。

寝起きの「顔のむくみ」解消法

  1. まず、首を左右3回ずつ大きくゆっくり回し、血液やリンパ液の通り道となる鎖骨の凹んだ部分を気持ちいいと感じる強さで左右20回ずつ押して、首回りをほぐします。
  2. 次に、乳液などを塗っておいた両手で(肌を傷めないために)、「親指以外の4本指を使い、あごから耳まで引っ張り上げる動作を10回」「その後、指の腹を使って耳の後ろから首・鎖骨へさすり下ろす動作を10回」を左右一緒に行います。
  3. 最後に、親指で眉頭と目頭の間と目頭の下にあるツボを、それぞれ3秒間ずつ気持ち良いと感じる強さで押して、目の周りの血行をよくします。

このマッサージにより、顔の皮下に溜まっていた余分な水分や老廃物が身体の方へと流れていくため、顔のむくみが解消されます。

寝起きの「手のむくみ」解消法

手のむくみは、以下の方法をいくつか併用して血行を良くするとかなり軽減されます。

  • 心臓よりも高い位置まで手を上げ、手首を回したり握って開くなどして動かす
  • 洗面器に40℃前後のお湯を入れてアロマオイルを垂らし、手を温浴させる
  • 掌の真ん中や指の付け根を押し、指の根元から先まで搾り上げてマッサージする

寝起きの「足のむくみ」解消法

足のむくみ解消には、寝る前の習慣や日ごろの水分・塩分摂取量を変えるのが効果的です。
普段から水分・塩分の摂取は控えるよう意識し、寝るときには足首の下に枕を置いて足を高くしたり、血流を良くしてくれる着圧ソックスなどを使うと良いでしょう。

朝起きたらなんか体がむくんでる気が…。原因は?

朝起きたときに顔や手足がむくんでいるなら、主な原因としては血液循環とリンパ液の流れのどちらか、または両方が滞っていると考えられます。

必要以上に血管が拡張していたり、血液を心臓に戻す力が弱い部位では、血液の流れが滞りがちになって、むくみの原因となる場合があります。
また、体内の老廃物を回収して排出する働きをもち、膝裏や脇にあるリンパ節でろ過される性質のリンパ液も、むくみに大きく関係しています。

流れが悪くなり、十分にろ過されず老廃物を含んだまま皮下に停滞したリンパ液からはタンパク質や水分が染み出し、むくみを起こすことがあるのです。

おわりに:顔・身体のむくみには、部位別に適切な対処で解消を

寝起きの顔や身体のむくみは、何らかの理由で血液やリンパ液の循環がうまくいかなくなり、皮下に水分やタンパク質・、老廃物が染み出すことで起こると考えられます。解消するには、就寝前や朝起きたときに、血液やリンパ液の流れを良くするケアを行うことが大切です。ただ、むくみの適切な解消法はむくんでいる部位によっても変わってきます。この記事を参考に、部位ごとにケアを行っていきましょう。

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