記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/12/5
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
病気の診断や治療に関する重大な決断をするときは、その決断を患者と家族にとって納得のいく、後悔の無いものにしたいですよね。
そんなときに役立つ制度として、セカンドオピニオンがあります。
今回はセカンドオピニオンとは何か、受ける際の流れとあわせてご紹介します。
病気治療に関して重大な決断をするときに、患者とその家族が納得して決断を下せるよう、主治医以外の医師に意見を求めることを「セカンドオピニオン」といいます。これまでの診断・治療の経緯や、現在の患者の状態を説明したうえで、これから決断しようとしている治療選択などについて、他院の医師に意見を求められる制度です。
なお、セカンドオピニオンは他院の医師から「意見のみ」をもらえるものであり、転院や主治医を変更するなどして、治療を受ける病院や医師を変えることではありません。
セカンドオピニオンは、あくまでも他院の医師から意見を聞くのが目的であり、病気に対する治療や転院のために行うものではないと、きちんと理解しておきましょう。
患者やその家族がセカンドオピニオンを受けるメリットとしては、以下があります。
特に、患者や家族のなかで以下のような不満がある場合は、セカンドオピニオンを受けに他院に行くことを推奨します。
主治医からの説明で十分に納得できていて、安心して治療に臨めるという場合であれば、わざわざセカンドオピニオンを受けに行く必要はありません。状況や気持ちに従い、セカンドオピニオンを受けたいかどうかを話し合って決めると良いでしょう。
ここからは、セカンドオピニオンを受けることを決めてから、受け終わるまでの具体的な流れをご紹介していきます。
主治医に対してセカンドオピニオンを受けたい旨を伝え、そのために必要な資料として、以下の内容がわかる診療情報提供書を用意してもらってください。
なお、セカンドオピニオンを求める医師に提出すべき書類の名前や内容は、病院によって異なるケースが多いので、注意しましょう。
インターネットや患者団体の相談窓口、主治医や担当してくれている看護師など、あらゆる方面から患者の病気に対してセカンドオピニオンをくれる医療機関を探しましょう。
なお、セカンドオピニオンを提供してくれる病院がみつかったら、受診予約とともにどのような資料が必要か確認するようにしましょう。
主治医に用意してもらった情報提供書と、患者と家族自身が聞きたい内容をまとめたメモを持って、予約した日時にセカンドオピニオン外来を受診します。
診察には患者本人だけが来院すれば問題ありませんが、聞き漏らしを減らすためにも、病状を理解している家族や知人と一緒に受診することをおすすめします。
外部の医師からセカンドオピニオンを受けて、患者と家族がどのような治療を選択したいのか、そのときの気持ちをもともとの主治医に伝えてください。
もし、セカンドオピニオンを受けて大幅な治療方針の変更や転院を希望する場合は、その旨を医師に伝えて、手続きを進めてもらいましょう。
セカンドオピニオンは、主治医が提示する治療の方針・方法に疑問や不安があるときに、他院の医師から第2の意見をもらえる制度です。主治医に資料を用意してもらい、自分たちでセカンドオピニオン外来などのある医療機関を探して受診することで、セカンドオピニオンを受けることができます。セカンドオピニオンは、患者さんが医師から提案された治療の実施を検討するための助けとなりますので、必要に応じて積極的に利用していきましょう。
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