記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
健康診断などで「コレステロール値が高い」「中性脂肪値が高い」と指摘されると、普段食べているものが気になってきますよね。忙しくてコンビニ食で済ませてしまっている人は、とくに気になっているのではないでしょうか。
この記事では、忙しい人でもできるコレステロールや中性脂肪抑制のための対策として、コンビニ食の選び方のポイントをご紹介していきます。
まずは、コンビニ食かどうかにかかわらず、どのような食生活が俗に悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロール値、中性脂肪値を上昇させるかを紹介しましょう。
LDLコレステロール値や中性脂肪値を上昇させてしまう食生活とは、以下のような条件に当てはまる内容のものです。
「コレステロール値や中性脂肪値を上昇させる食生活」をふまえて考えると、コレステロールや中性脂肪を上げないためには、以下のようなコンビニ食はなるべく選ばないほうがいいでしょう。
コンビニに置いてある食品のうち、とくに加工度が高く、買ってすぐに食べられるような弁当やパスタ、丼、お菓子やパン、ホットスナック類は脂肪分をたくさん含むもの多いです。どれも買いたくなる場所に陳列されていますので、LDLコレステロール値や中性脂肪値の上昇を抑えたい場合はとくに注意をしてください。
LDLコレステロール値や中性脂肪値の上昇を抑えるには、なるべく自炊をする習慣をつけたほうが良いです。ただ、忙しい人がすべて自炊にするのは難しいと思います。
食事をコンビニにある食品で簡単に済ませたいときは、以下のような食品を探してみましょう。
組み合わせとしては、一食で食物繊維やミネラルも摂れるよう、おにぎりや巻きずしと一緒にサラダや野菜や海藻入りのスープ類、めかぶパックなどを買うようにしましょう。野菜がたくさん入ったサンドイッチを買うなら、一品だけでも構いません。
まずは「脂質を抑える」「栄養を偏らせない」「カロリー控えめを意識する」の3点をポイントに、コンビニ食を選ぶようにしてみてください。
コレステロールや中性脂肪値が気になる人は、コンビニで飲みものを買うときに次の点をチェックしましょう。
カロリーや糖分が多い飲み物は肥満の原因となり、コレステロール値や中性脂肪値を高める原因になります。また、食物繊維はコレステロールの排出を促す効果があるとされていますので、コレステロール値が気になる方は積極的に摂るべき栄養素です。食物繊維の多い栄養ドリンクを選びましょう。
また、近年ではコレステロールや中性脂肪を抑える効果があるとされるトクホ(特定保健用食品)のお茶なども販売されています。価格は通常の飲料よりやや高めですが、脂肪分の多い食事を摂ったときなどはこれらの飲みものを選ぶとよいでしょう。
脂質が多く栄養バランスが偏った食生活では、悪玉と呼ばれるLDLコレステロール値や、中性脂肪値の上昇は止められません。忙しくて食生活に気をつけていられないという人も、日々利用するコンビニでの食事選びを工夫するだけで、ある程度LDLコレステロール値や中性脂肪値の上昇を抑えることはできます。この記事を参考にコンビニ食選びのポイントを理解し、コレステロールや中性脂肪を下げていきましょう。
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