記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
2017/4/18 記事改定日: 2019/8/8
記事改定回数:1回
記事監修医師
前田 裕斗 先生
初めて赤ちゃんに授乳するとき、どうしたら良いかわからない、母乳とミルクどっちがいいのかわからないと思うこともあるかもしれませんね。
今回は母乳とミルクの違いと、うまく授乳するときのコツについてお伝えしていきます。
母乳とミルクにはそれぞれ次のようなメリット・デメリットがあります。
このように、母乳もミルクもメリット・デメリットがあります。どちらか一方のみがよい、ということはありません。最近では母乳のみで赤ちゃんを育てる「完全母乳育児」を行うべきと考える人も多くなっていますが、無理をせずお母さんの体調や状況に合わせながら適宜使い分けていきましょう。
母乳も哺乳瓶も授乳姿勢は同じで、赤ちゃんを抱いて授乳します。
抱き方が悪いと、赤ちゃんはうまく哺乳することができません。まずは、赤ちゃんもお母さんも落ち着いて授乳できる抱き方を見つけてください。
授乳のときの抱き方には、以下のような方法があります。
個人差がありますが、1回の授乳には20〜30分ほどかかります。ただ、授乳が始めたばかりのころや急成長している時期は長く吸う傾向があるようです。
決まったスケジュールどおりに授乳するというより、赤ちゃんの表情や感情の変化を見ながら、赤ちゃんがおなかが空いたときに授乳するようにしましょう。
赤ちゃんには1日に8~10回の授乳が必要とされているので、ここから考えると2~3時間おきに授乳することになりますが、これも個人差があるので赤ちゃんの様子を見ながら対応してください。
最初のころは昼も夜も関係なく授乳しなければなりませんが、赤ちゃんが大きくなると授乳の間隔はより長くなっていきます。
赤ちゃんがきちんと吸っているときは、吸い込んでは飲み込み、呼吸するリズムは強く、安定しています。赤ちゃんが心地よく抱かれているかは飲み込む音でわかります。チェッチェッと「舌打ち」のような音が聞こえたら、正しく抱けていないかもしれません。
赤ちゃんが泣き出すときは、かなり空腹になっている可能性があります。このタイミングでの授乳は、少しだけ遅いかもしれませんね。
赤ちゃんは、以下のようなしぐさでおなかが空いていることを知らせています。
おなかが空いて泣くときの泣き声は典型的に短く、低く、起伏があるものになる傾向があるといわれています。ただ、個人差があるので、必ずこのようなサインがあるとは限りません。
赤ちゃんのサインを見つけてあげられるように、様子を見守ってあげましょう。
赤ちゃんにもお母さんにも個人差があり、母乳とミルクにもメリット・デメリットがあります。どちらが一方的に優れているというわけではなく、状況に応じて使い分けるようにしましょう。
授乳の仕方や赤ちゃんのリズムも同じです。赤ちゃんの様子をみながら、自分たちにあった方法を見つけてくださいね。