性交疼痛症

2017/3/15

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

概要

性交疼痛症とは、女性にみられるセックス時の痛みです。性器付近や骨盤の深部が鋭く痛んだり、ひりついたり、月経中の痙攣痛に似ている場合もあります。原因は多数存在しますが、それぞれ有効な治療法があるため、医師に相談してください。

どこで相談できる?

医師に症状を話しましょう。状況によっては、婦人科医に相談したほうがよい場合があるかもしれません。

原因

セックスでは、性器のあらゆる部分に痛みが生じる可能性があります。

膣周囲の皮膚の痛み

タンポンや陰茎が膣に挿入されたときや、座ったり、ズボンをはくときに痛みが生じます。原因としては、炎症や感染の可能性があります(酵母感染、尿路感染、膣の炎症など)。

膣や周辺の怪我の痛み

・避妊具が正しくフィットしていないことでの痛み
・膣周囲の筋肉の痙攣
深刻な場合は、陰茎の挿入が不可能なケースもあります。
・膣の乾燥による痛み
セックス中に痛みを引き起こす可能性があります。原因として、閉経やエストロゲンレベルの変化、セックス前の前戯の欠如などが考えられます。
・骨盤の深部の痛み
セックス中、「何かがぶつかっている」という感覚になることがあります。
・子宮の怪我の痛み
子宮筋腫が成長している場合や子宮が傾いている場合、子宮が膣まで下りている場合、子宮を損傷する可能性があります。
・卵巣の病気による痛み
特定の体位で、痛みを引き起こす可能性があります。
・過去の手術での瘢痕の痛み
・膀胱や腸の痛み
膣に近いため、セックス中に痛みを引き起こすことがあります。
・子宮内膜症や骨盤内炎症性疾患(PID)による痛み
・精神的な問題による痛み
実際には痛みがない状態になっていても、「セックス=痛い」と思い込んでいると、緊張したり、興奮できなくなり、さらなる問題を引き起こす可能性があります。
セックスに対するあなたの気持ちや悩みを、パートナーや医師に打ち明けることが重要です。

診断

どこが痛むか、いつ始まったかなど、痛みについて医師からの問診があります。 場合によっては、過去に試したことについても尋ねられるかもしれません(ローションや長い前戯を試したか?セックスするたびに痛むのか?セックスに関わる他の病気はないか?など)。

どんな検査をする?

検査中、膣の周辺が痛いか綿棒で確認することがあります。
膣と子宮頸部の検査は膣鏡によって優しく行われますが、一部、痛みを感じる女性がいます。その場合、小さな膣鏡を使ったり、痛みが減るまで検査を延期することがあります。
検査の最終段階では、腹部に当てた片手と、膣に挿入した指で子宮と卵巣を触診します。
検査があまりに痛い場合、医師に伝えることが重要です。医師と事前に相談してください。

検査が必要な場合

症状や検査で感染の兆候がみられた場合、酵母や細菌を確認するために検査をしたほうがよいかもしれません。感染の疑いがない場合、尿検査やアレルギー検査といったものを行う可能性があります。

医師に相談するための質問

・私の痛みの原因は何ですか?
・検査は必要ですか?
・痛みを和らげるために何ができますか?
・薬やほかの治療法でも痛みは改善しますか?
・セックスするのは安全ですか? 痛みが悪化したらどうしたらいいですか?

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