狭心症

2017/3/15

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

概要

狭心症は、胸を締めつけるような痛みや圧迫感です。心臓に血液を供給する動脈の閉塞によって引き起こされることが最も多いです。
冠動脈疾患または心疾患で、心筋梗塞と並ぶ冠動脈疾患の一つです。

症状

狭心症は、歩く、階段を上がる、運動する、または掃除するなどの活動をしているときに起こることがあります。狭心症の痛みによって汗をかいたり、息をするのが困難になる可能性があります。腕、首、顎または肩に痛みを感じることがあります。
痛みが軽い場合は、1分程度の安静で消失するでしょう。痛みがさらに深刻な場合は、薬が必要になるかもしれません。しばしば、ニトログリセリン(NOを放出することで血管拡張作用を示す薬)と呼ばれる薬剤が、重度の狭心症を治療するために使用されます。

一部の人々は、一定レベルの活動によって起こり、容易に消失する狭心症を患っています。この種の狭心症を長い間患っているかもしれません。これは安定狭心症と呼ばれます。
狭心症のパターンが大きく変化すると、不安定狭心症と呼ばれます。これは危険な徴候です。少ない労作での狭心症、安静時に起こる狭心症、または以前に発作がなかった人の狭心症も危険な徴候です。
不安定狭心症は、心臓発作(心筋梗塞)の最初の徴候である可能性があります。狭心症になった場合は医師に相談するか、すぐに最寄りの緊急治療室に行くべきです。もう一つの危険な徴候は、安静や薬を服用した後に消えることのない胸の痛みです。胸の痛みが消えない場合は、すぐに緊急治療室に行ってください。

原因

狭心症はほとんどの場合、血液を心臓に供給する動脈(冠状動脈)の閉塞によって引き起こされます。これは、冠動脈疾患呼ばれます。

医師は心臓病を検査し、心臓病の状態や発症の可能性をチェックします。これらの要因には、以下のことが考えられます。
・高血圧
・糖尿病
・喫煙
・脂質異常症(血中コレステロールレベル高値)
・女性の更年期
・家族の中に若い時に心臓病を患った

診断

心電図(EKGまたはECGと呼ばれることもあります)という、心臓や動脈が損傷しているかどうかを表す簡単な検査で診断します。狭心症を患っている間にEKGが行われると、痛みが心臓の問題によって引き起こされたかどうかもわかります。
EKG後の次のステップは運動負荷試験です。しばしば、この検査はルームランナーなどのマシーンを歩いている間に行われます。医師は、心臓がどのように機能しているかを見て、どんな運動をすると異常になるかどうかを調べます。医師は、運動の前後に心臓のX線写真を撮影することがあります。これらの写真は、心臓のある部位が運動中に十分な血液を得ているかどうかを表します。十分な血液を得ていない場合、心臓に血液を供給する動脈が閉塞している可能性があります。

もう1つの重要な検査は、心臓カテーテル検査です。この試験では、非常に長く細いチューブが、腕または脚の動脈に挿入され、心臓のほうへ先を持っていきます。そして、造影剤が心臓の周りの動脈に注入され、X線が撮影されます。X線は、心臓に供給する動脈のいずれかが閉塞しているかどうかを表します。

治療

心疾患がある場合、狭心症は心臓病の治療で予防できます。心臓病以外に胸の痛みを引き起こしている場合は治療をお勧めします。

予防

狭心症を予防する最良の方法は、心臓病を予防することです。血圧、糖尿病、コレステロールレベルを低く管理し、喫煙している場合には禁煙してください。健康的な食事、適切な体重、定期的な運動プログラムを維持することで、心臓病を防ぐことができます。
すでに心臓病がある場合、上記の方法は問題が悪化するのを防ぐのに重要です。

医師に相談するための質問

・胸の痛みの原因は何ですか?
・自分の症状を緩和するのに家庭でどのようなライフスタイルの変更が必要ですか?
・運動するのは安全ですか?どのように始めたらいいですか?
・どんな治療法が最適ですか?
・薬が必要ですか?
・手術が必要ですか?
・処方している薬は、すでに服用している薬と相互作用しますか?
・状態が悪化していることを示すのはどんな症状ですか?
・狭心症は(長期的に)どのような問題にさらされますか?

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